ソフトバンク投手陣、重圧に押しつぶされ自滅 3押し出し四球…藤本監督「もったいなかった」

[ 2022年10月13日 05:00 ]

パCSファイナルステージ第1戦   ソフトバンク0-5オリックス ( 2022年10月12日    京セラD )

<オ・ソ>4回、杉本に押し出し四球を与えガックリの石川(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンク投手陣がCSファイナルSの重圧に押しつぶされた。オリックス打線の前に3つの押し出し四球を含む8四球(申告敬遠1)で自滅。相手エース山本は8回無四死球でボール球34球に対し、6投手で2倍近い66球だった。制球力の差が明暗を分けた。

 CS初先発だった石川は4回、突如崩れる。先頭から2四球と安打などで1死満塁となり、杉本にカウント3―2から投じたパワーカーブはワンバウンド。痛恨の押し出し四球で先制点を献上。これが決勝点になった。

 ポストシーズンでは17戦無敗(8勝)と短期決戦で結果を出してきた右腕だが83球中、35球がボールで4回1/3を4安打2失点で初黒星。「初回から中継ぎのつもりで1人ずつ打ち取っていこうと、全力で投げました。チームが勝つ投球がしたかった」と肩を落とし、初戦を託した指揮官も「いきなりボール、ボールとストライクが入らない。もったいなかった」と頭が痛い。

 2番手・大関も19球中11球がボールだった。5回1死二塁から登板。2死満塁から頓宮、西野には連続押し出し四球。さらに2死満塁から救援した泉が杉本に右前適時打を浴び、重すぎる3点がスコアーボードに刻まれた。指揮官は「3点は押し出し。相手も山本で1点の大きさ分かっているから、余計に慎重になったと思うけど…。そこは開き直って、自分を信じて投げてくれれば良かった」と嘆き節は止まらない。

 ソフトバンクの今季四死球は520で両リーグワースト。対してオリックスは最少の431。大一番でも制球力の差が露呈した。(福井 亮太)

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2022年10月13日のニュース