阪神・島田、意地のヤクルト・小川撃ち！「何とかしてやろうと」CS初先発で唯一の適時打含むマルチ

セCSファイナルステージ第1戦   阪神1－7ヤクルト （ 2022年10月12日    神宮 ）

＜ヤ・神＞6回2死三塁、島田は中前適時打を放つ（撮影・大森　寛明）
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　最後まで劣勢の展開だった一戦で一矢報いたのは島田だった。今秋CS4試合目にして初の先発出場。2番で送り出してくれたベンチの期待をバットに乗せ、唯一の適時打を含むマルチ安打で応えた。

　「やっぱりチャンスの時は、より集中力が勝手に高まるので、しっかり甘い球を仕留められた。本当に気持ちで、何とかしてやろうという気持ちしかなかったので、いい形になって良かった」

　5点劣勢の6回2死三塁。フルカウントから小川の直球を詰まりながらも中前へ。ゼロ行進を止め、ベンチからの拍手に右拳を突き上げた。初回1死では1ストライクから2球目の高め直球を左前打。レギュラーシーズン打率・400（5打数2安打）の好相性を買われて抜てきされた小川キラーとして本領を発揮した。

　「思い切って打てると思ったボールはしっかり振っていこうと思っていた。積極性の中でヒットが出てくれたのは、しっかり（次に）つながる」

　もちろん、自ら叩き出した1得点での敗戦に満足することはない。「結果が出たことは良かったんですけど、チームが勝たないと…。勝てなかったことがやっぱり悔しい。勝ちにつながるような活躍を今後もしていきたい。明日（13日）もスタメンか分からないですけど、次のチャンスでも生かせられるようにやっていきたい」。レギュラーシーズン123試合出場、82安打、21盗塁はいずれも5年目で自己最高。飛躍の一年を、まだ終わらせる気はない。（石崎　祥平）