ヤクルト武岡 初ヒーローに「長岡とは間違えないで!」 初猛打賞で初打点、美守でチーム救う

[ 2022年7月19日 22:07 ]

セ・リーグ   ヤクルト5─3巨人 ( 2022年7月18日    神宮 )

<ヤ・巨>つば九郎に祝福される(左から)小沢と武岡(撮影・村上 大輔)
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 コロナ禍に襲われた首位・ヤクルトは19日に巨人と神宮で対戦。「7番・二塁」で先発出場した武岡龍世内野手(21)がプロ初の猛打賞となる3安打でプロ初打点を含む3打点をマーク。守備でもビッグプレーが飛び出し、チームの連敗を6で止める立役者となった。松元ユウイチ監督代行(41)に初勝利をプレゼントした。

 「こういう状況下で、自分のできることをしっかりやって勝ちに貢献できればいいと思っていた」

 2回にオスナの左二塁打で先制した後、なおも1死二、三塁で二塁へゴロを転がし、三塁走者が生還。うれしいプロ初打点をマークすると、攻守に躍動した。5回無死一塁の守備では、北村の中前へ抜けようかという当たりをダイビングで捕球し、そのまま二塁へグラブトスをし、併殺を完成。先発の小沢を助けた。その裏にはプロ初の三塁打を放ち、その後3点目の生還。6回2死満塁では、二塁手のグラブを弾く内野安打で2打点を積み重ね、8回には中前へ運んだ。「(2回のプロ初打点は)僕の中では、1打席、1打席がアピールだと思っていたので、あまり覚えてないんですけど、食らいつくぐらいのイメージで打席に立ちました。僕の中でも守備にはこだわりをもって頑張っていきたいと思っているので、すごくうれしいです」と初のお立ち台で声を弾ませた。

 八戸学院光星から19年ドラフト6位で入団して3年目。チームはコロナ禍に揺れているが、武岡にとってチャンスでもある。インタビューの最後には、19年ドラフト同期で今季82試合に出場している長岡の名前を引き合いに出して自己紹介を行った。「背番号60の武岡です。長岡とは間違えないでください」。チーム内の競争意識も、非常事態のチームに活力を生んでいる。

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