ソフトバンクWショック…柳田も負傷欠場で首位陥落 藤本監督お手上げ「核がなかったらしんどい」

[ 2022年7月19日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―2ロッテ ( 2022年7月18日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>9回、空振り三振に倒れたデスパイネ (撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクは18日、ロッテに1―2で敗れ6月24日から守ってきた首位の座を西武に明け渡した。試合前に左膝の痛みを訴えた主砲・柳田悠岐外野手(33)が欠場した打線は5安打に抑えられ、初回の1点が精いっぱいだった。東浜巨投手(32)は6回2失点と粘ったが、4敗目を喫した。開幕先発メンバーの中で、この日先発したのは今宮と甲斐のみ。主砲まで長期欠場となれば、緊急事態がさらに悪化することになる。 

 主将不在は痛い。5安打の貧打で1点差の敗北。ついに西武にまくられ、6月24日から守ってきた首位から陥落した。試合後、藤本監督は幕張の夜空に向かって願うしかなかった。

 「何とか、柳田が治ることを祈っておきましょう。まあね…柳田が出られなかったのがね。中心となる選手、核がなかったらしんどいね」

 指揮官が小声で嘆く前に、柳田は左膝をアイシングしたままで球場を後にした。現状と今後についても「わかんない。それは分かりません」と、指揮官は心配そうに説明を加えた。

 試合前にプランは狂った。「柳田が“膝がどうかなった”と言っている。今日のメンバーは分かりません」。打撃練習には参加したが、左膝の痛みを訴えて欠場した。右翼の代役は谷川原。4番にデスパイネを置いたが、結果は散々だった。

 相手先発の美馬に、初回に1点先制も3~7回まで15人が完全投球をされて3安打に封じられた。前日17日にプロ初スタメンで初安打初アーチの増田は、この日3打数無安打。デスパイネは3回の第2打席から3打席連続で空振り三振。谷川原も3の0。9回以外は先頭が出ない状況に指揮官も黙っていなかった。

 「もっともっと若い選手が追い込まれて食らい付くぐらいのね。もうひとつ上の必死さ、ガツガツさが欲しいかな、というところやね」。この日は10三振を喫し、12日のオリックス戦から5試合連続2桁三振。単調な攻めを嘆いた。

 あす20日からは2・5ゲーム差に迫る3位の楽天との2連戦。三森、中村晃、グラシアル、そして、この日の柳田。開幕の先発オーダーに名を連ねた主力打者不在で、負の連鎖は続くのか。オールスターでの中断まで残り5試合。柳田の状態も気になる。この正念場を、どう乗り切るか。底力が試される。(井上 満夫)

続きを表示

2022年7月19日のニュース