大阪桐蔭の4番・伊藤が公式戦13号の2ラン!コールドで快勝発進「つないでいこうという意識で入った」

[ 2022年7月19日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権大阪大会・2回戦   大阪桐蔭10―0大手前 ( 2022年7月18日    大阪シティ信用金庫スタジアム )

<大阪大会 大阪桐蔭・大手前> 3回1死一塁、大阪桐蔭・伊藤は左越えに2点本塁打を放つ (撮影・後藤 大輝) 
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 今春選抜で11本塁打の大会新記録を樹立した“最強打線”の中で夏1号を放ったのは、同大会準々決勝の市和歌山戦で史上2人目の1イニング2発を記録したリードオフマンだった。「1番・三塁」の伊藤櫂人(3年)が6―0の3回1死一塁で公式戦13号の左越え2ラン。この回一挙6点に導き、快勝発進を決めた。

 「もしアウトになっても、次につながることを意識して打席に入っている。つないでいこうという意識で入りました」
 6回1死二、三塁の第5打席では中前へ運び、コールドに持ち込む“サヨナラ打”も放って4打数2安打3打点。大目標の春夏連覇へ、第一歩を刻んだ。

 前日17日は日曜日で、寮では「1000円ご飯」の日。1週間のうち唯一、飲食店などの1000円程度のメニューを出前などで注文できる日で、近所のカフェの唐揚げやハンバーグを頬張り“決起集会”した。その後は全部員64人が集まり、主将の星子天真を中心に「(メンバー)20人だけではなく、全員同じ気持ちで戦おう」と結束。伊藤も「勇気を与え、どう勢いをつけるか」と1番打者としてフォア・ザ・チームの精神を再確認して試合に臨み、好結果を残した。

 次の3回戦では昨夏準決勝で延長14回タイブレークの末に辛勝した関大北陽と再戦。激闘をスタンドで応援していた伊藤は「力のあった先輩でもああいう試合になることを去年、学んだ。厳しい場面でも粘り強く戦っていきたい」と最初のヤマを見据えた。(北野 将市)

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2022年7月19日のニュース