阪神、大山復帰で球宴までに借金完済計画! 広島戦は雨天中止、仕切り直しも前半戦残り5戦を4勝1敗期待

[ 2022年7月19日 05:15 ]

<広・神 雨天中止>雨の中、試合開始を待つ大山(右から2人目)(撮影・北條 貴史)
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 阪神・大山悠輔内野手(27)は18日の広島戦が開始直前に天候不良で中止となり、「5番・一塁」で予定した復帰戦を仕切り直した。近親者の新型コロナウイルス陽性で濃厚接触者として13日に登録外。不在の間は4勝1敗の奮戦で、主砲の帰還を起爆剤に球宴まで残り5試合での借金3の完済が期待される。2~5位は連日の順位変動で、5位に転落。まずは5敗1分けのマツダスタジアムで今季初勝利をつかみたい。

 練習中は弱かった雨脚が試合開始直前に強まった。初回攻撃に備えた準備中に試合開始を見合わせる場内アナウンスが流れ、グラウンド上での国歌独唱が終わった後、午後6時1分に中止が決定した。一度は先発オーダーが発表され、大山は「5番・一塁」だった。12日の巨人戦以来の復帰戦は、きょう19日へ仕切り直しでも、矢野監督は主砲の早期復帰を喜んだ。

 「本人と相談して大丈夫ということで、いけると判断した。いつも期待しているけど、戻ってきたばっかりなので。頑張ってくれるに越したことはないけど、まずは他のメンバーが頑張って、(大山)悠輔には気楽にやらせてあげたい」

 試運転は代打から一塁にも就いて3打席に立った前日17日の2軍戦だけ。過剰なプレッシャーをかけたくない親心を見せても、周囲の期待は高まるのは当然か。球場を出る帰りのバスに向かってファンからは「おかえり~。明日頑張ってや~」と無数の声が飛んだ。

 12日に近親者が新型コロナウイルス陽性判定を受けたことで濃厚接触者として「特例2022」で登録を外れた。13日の巨人戦から5試合は欠場した一方、幸いにも陰性が確認され、比較的早い段階で戦列に戻ることができた。

 室内も使った試合前練習にはフルメニューで参加。屋外での打撃練習では37スイングで柵越え4本を放ち、ブランクを感じさせなかった。一時離脱がありながら、19本塁打、63打点は依然として猛虎2冠。井上ヘッドコーチは「ちょっと休んだ分、張り切る部分もあると思う。その辺もプラスにして“働いてよ”という気持ちはある」と期待を込めた。

 きょう19日も「5番・一塁」を見込まれ、今季4度の対戦で既に3勝(1敗)を献上している難敵・床田に挑む。個人的にも今季は対戦打率・182ながら、6月21日の対戦では2ランを放ち、悲観する材料はない。降雨中止の翌日は20年10月18日のヤクルト戦から10連勝中という好データもある。前半戦は残り5試合。借金3の完済には4勝1敗が条件でも、主砲の帰還は間違いなく追い風になる。(長谷川 凡記)

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2022年7月19日のニュース