10年目のベテラン川嶋主将、Honda熊本を引っ張る

[ 2022年7月19日 18:07 ]

第93回都市対抗野球大会第2日 1回戦   Honda熊本(大津町)9―3鷺宮製作所(東京都) ( 2022年7月19日    東京ドーム )

<鷺宮製作所・Honda熊本>この日10年目の表彰をされたHonda熊本・川嶋(撮影・木村 揚輔)
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 6本塁打で快勝の中で、ナインの誰もが驚いたのが川嶋主将の一発だった。試合前、10年連続都市対抗出場の表彰を受け気を良くして臨んだ試合。上位打線がポンポンとスタンドに運ぶのを横目に7番指名打者としての役目は“つなぎ役”。4回にはしっかり送りバントを決めチームに貢献していたが、明大の後輩で9番の石井が左中間に特大アーチを放って気持ちが変わった。6回の3打席目、しかもマウンドには明大の同期、大久保が2番手として立っていた。

 「どうしても打ちたかった」と川嶋が高めのボールをフルスイングすると打球は右中間最深部に飛び込むドーム1号。ベンチに戻るや大騒ぎとなった。

 昨年は見事な準優勝。だが「準決勝、決勝と何もしてない。だからもう1度見つめ直して。10年目で今年に賭けるというか覚悟で臨んでいるんです。JABA北海道大会で首位打者も獲れたし、少しは主将としてチームを引っ張れるようにと」と笑顔を見せる。後輩たちには、野球をやりやすい環境作りに腐心。そして常々言うのは「ドームに行ってから頑張ろうではダメ。日々の練習、一つずつ積み重ねた結果がドームに出るんだよ」と話している。

 今月末で32歳を迎える川嶋。あと一歩で逃した黒獅子旗を獲るために、まだまだ若い者には負けるつもりはない。

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