“かなだい”北京五輪ならず…アイスダンス1枠争い、大輔「リズムダンスの転倒の悔しさが大きい」

[ 2021年12月27日 05:30 ]

フィギュアスケート全日本選手権最終日 ( 2021年12月26日    さいたまスーパーアリーナ )

アイスダンスの村元哉中・高橋大輔組
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 注目されたアイスダンス1枠の北京五輪切符を巡る白熱の争いは、全日本選手権4連覇の小松原美里(29)、尊(30)組(倉敷FSC)に軍配が上がり、村元哉中(28)、高橋大輔(35)組(関大KFSC)の出場はならなかった。結成2シーズン目で飛躍的な成長を遂げてきた“かなだい”の快進撃は一時休止。高橋にとって4度目の夢舞台は、北京とはならなかった。

 村元と高橋に吉報は届かなかった。全日本選手権終了後に行われた五輪代表の発表会見。約1時間もスタートが遅れたその場で、日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア委員長からは「小松原美里、小松原尊組」の名前が読み上げられた。会見後、竹内洋輔フィギュア強化部長は選考経緯を明かした。

 「強化会議も含めてさまざまな議論がなされた。選考項目も2つずつを分けていて(競技力が)拮抗(きっこう)しているのであれば、全日本チャンピオンを選出しようと。強化部で決めて、委員会に推薦しました」

 出場枠1を懸けた戦いは小松原組との一騎打ち。日本連盟の選考基準は4項目あり、全日本選手権を終えて2項目ずつ分け合う難しい選考になった中、全日本が最後の決め手となった。今季に入ってすさまじい進化は示してきた2人。安定感の増した演技で11月のNHK杯、ワルシャワ杯と日本歴代最高得点を更新し続けたが、あと一歩及ばなかった。

 今大会はリズムダンス(RD)で2人そろって転倒するミスがあり2位発進となった。フリーダンス(FD)で自己ベストに迫るスコアをマークして追い上げたが、小松原組に1・86点差及ばず優勝を逃した。高橋は「リズムダンスの転倒の悔しさが大きい」と言い、村元は「RDの転倒がなければ優勝にはなっていたのかな」と言った。2人が嘆いたミスが選考レースにも大きく影響した。

 来年3月の世界選手権(モンペリエ)の代表には選ばれたものの、目指した舞台ではなかった。シングル時代に銅メダルを獲得するなど、五輪で実績を残してきた高橋。4度目の思いは北京には届かなかった。

 【高橋大輔の五輪3大会】

 ◇06年トリノ 1枠を争った05年12月の全日本で当初は織田信成が優勝、高橋2位と発表されたが、得点集計ミスが発覚し順位が逆転。最終的に代表となった。五輪はSP5位、フリーは4回転ジャンプの転倒もあって8位に終わった。

 ◇10年バンクーバー 08年10月に右膝前十字じん帯断裂および半月板損傷を負って手術。長いリハビリを経て09年の全日本を制し、2大会連続出場を決めた。本番はSP3位発進。フリーは転倒もありながら演技点で最高を記録し、フィギュアの日本男子として初の表彰台となる銅メダル。

 ◇14年ソチ 右膝の痛みを押して出場した13年末の全日本では5位。だが、実績などが考慮され、3位の小塚崇彦ではなく高橋に五輪切符が与えられた。3度目の大舞台では6位入賞。

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