【羽生結弦、語る 一夜明け編(2)】練習方法確立で「今、一番うまいです、間違いなく」

[ 2021年12月27日 10:13 ]

羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートの22年北京五輪代表に決まった男子で14年ソチ、18年平昌に続く3連覇を狙う羽生結弦(ANA)らが全日本選手権から一夜明けた27日、オンラインで取材に応じた。

 【羽生結弦、語る 一夜明け編(2)】

 ――羽生選手が思う言葉の力は

 「はい。え~、僕自身ずっとここまで競技をやってきて、有言実行が絶対したいなっていうふうに思ってきました。だから、まあ、ある意味、自分の言葉が鎖だったり、プレッシャーだったりはするんですよね。それがあるからこそ、僕は絶対にそれを達成したいってずっと思い続けられるわけであって。諦めないでやれるのは、そういう言葉たちのおかげなのかなっていうふうに思っています」

 ――言葉にすることで自分が勇気づけられる面もあるのか

 「僕の場合、勇気づけられるとかっていうことよりも、整理ができるっていう方が近いです。自分の気持ちだったりとか、自分が考えているプランだったりとか。また、自分が今どういう感覚でジャンプをしたのかとか、そういったことを声に出すことによって、何か整理されて、いい結果が出てくることが多いです」

 ――どうしてジャージーを着た時に3連覇へ切り替わったのか

 「そうですね。やっぱり、まあ昨日の会見というか、囲みでも話させていただきましたけど、やっぱ悔しかったんですよね。その、『q』くらいまでの、『q』判定ぐらいまでのところにいって、やっぱ跳べなかったっていう。何かそこで終わらせてしまうことへの怖さだったりとか。また、やっぱり、その、自分が跳べるって言ってくださる方への何か、裏切りみたいな感じに思ってしまったんですよね。それが、じゃあ果たして自分がやらなきゃいけないことなのかって言われたらわかんないんですけど。でも、やらなきゃいけないかどうかわかんないですけど、でも、それができるって言ってくださる方がいらっしゃるんだったら、やっぱ僕は諦めずにやらないと、それはみなさんへの裏切りになってしまうなっていうふうに思えたので。まあ全日本に行くにあたって、ここでやめられないなって。北京オリンピックまで覚悟を持ってやるつもりでやんなきゃいけないなっていうふうに思いました。で、また何か、その、オリンピックってやっぱり、発表会じゃないんですよ、やっぱ勝たなきゃいけない場所なんですよ。僕にとっては。やっぱり2連覇してることもあるので。2連覇は絶対失いたくないし、だからこそ、また強く決意を持って、絶対に勝ちたいなって思いました」

 ――今のままでは勝てないと言っていた、どうしたら勝てるか

 「まあ、単純にあれに4回転半をしっかりGOEプラスでつけられる構成にしたいです。はっきり言って、4回転半とルッツとか、ループとかっていう構成は現実的ではないと思うんです。で、また、こっから1カ月ちょっとしかない状況の中で、やれることは多分アクセルぐらいだと思ってるので。しっかりアクセルも練習してきて。あとはショートに関しても、まだ完璧なところではないので、まったく。サルコーくらいですかね、良かったなと思えるのは。だから、それ以外、もっと点数につながりきるかどうかわかんないですけど、ただ、詰めて詰めて練習したいなって思ってます」

 ――体の衰えを感じていると言っていたが、どんどんうまくなっているように見える

 「あの、なんか、そうですね24歳、5歳ぐらいのときですかね。あの、すごく成長が止まったなって思った時期と、あのフリーが通せなくなったなっていう時期と結構あったんですよ。でも、おっしゃるように僕多分、今、一番うまいです、間違いなく。それは多分トレーニング方法が自分で確立できるようになった。自分でプランニングできるようになった。そして、羽生結弦にとってのフィギュアスケートのトレーニングがどういうものかっていうことが確立されて、それを実行できるようになったのが一番大きいんじゃないかなと思います」

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2021年12月27日のニュース