【高校ラグビー】仙台育英・ニールソン監督 うれしい花園初勝利「緊張して、スーツでアップしていた」

[ 2021年12月27日 13:17 ]

第101回全国高校ラグビー大会   仙台育英62-3桐生第一 ( 2021年12月27日    花園 )

<仙台育英・桐生第一> 初戦を突破した選手たちをねぎらう仙台育英・ニールソン監督(撮影・大森 寛明)
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 仙台育英は攻守の切り替えの巧みも発揮し、大勝で発進した。3点を追う前半13分。相手キックからのカウンター攻撃でパスをもらったWTB坂本琥珀が左側に空いたスペースを突き、50メートル弱を走りきって逆転のトライを決めた。

 同25分過ぎには相手がサインプレーで内側へ返したパスをFL最上太尊(たいそん)がインターセプトし、一気にトライ。ボクシングの名王者マイク・タイソンにちなんだ名を持ち、前半終了間際、後半25分と計3トライを決め、「チームとしてのアタックがうまくできた。みんなが前へ出てくれたので、一丸になって取れたトライはうれしかった」とうなずいた。

 同校OBで花園史上初の留学生選手だったニールソン武蓮傳(ぶれんでん)監督(43)にとっては初陣での初勝利になった。コカ・コーラウエストなどに在籍し、パナソニックで活躍した桐生第一・霜村誠一監督(40)とのトップリーグ出身者対決。注目カードの一つだった。

 今春にコーチから監督に昇格。同郷の教え子の活躍も光った。後半最初のトライは同じニュージーランドからの留学生CTB、トマス・ダリエスが自陣から約60メートルを走って右中間へ。相手ラインアウトを奪取した攻撃からパスをもらってディフェンスラインを突破し、ステップも入れ、計4人をかわして独走した。以降は5トライを追加するなど一方的な展開。「まずは1回戦を突破できてうれしい。自分の1勝というより生徒たちが2回戦へ進めたことが一番大事。コーチとしても6年間やっていたので、そこまで緊張はなかった。ここ(花園)に来て監督だと実感した。アップのときはちょっと緊張して、スーツでアップしていた」と初々しく喜んだ。

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