10人離脱のラプターズで渡辺が先発して26得点 出場時間&得点&リバウンドは自己最多

[ 2021年12月27日 09:56 ]

228センチのフォールをかわしてレイアップを決めたラプターズの渡辺(AP)
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 2試合の延期をはさんで8日ぶりの試合となったラプターズは26日、敵地クリーブランド(オハイオ州)でキャバリアーズと対戦したが、新型コロナウイルス感染防止のための健康安全プロトコルにフレッド・バンブリート(27)らの主力を含めた10選手が対象となってチームを離脱。本契約を締結している選手は渡辺雄太(27)ら4人だけで、実働8人という試合実施に必要な最少人数でキャバリアーズと対戦したが最大47点差をつけられ、99―144(前半55―72)で敗れて14勝16敗となった。

 渡辺は昨季のグリズリーズ戦(2021年5月8日)以来、通算5回目の先発。第1Qの開始2分55秒、新人ダラーノ・バントン(22)のアシストを受けて正面から最初に放った3点シュートを成功させた。そのあとゴール下でのレイアップ、正面からの2本目の3点シュート、ドライビング・フローターを決めて第1Qだけで9得点。このクオーターの残り1分38秒にベンチに退いたあと、3分間休んだだけで第2Qの1分22秒にはコートに戻った。

 第2Qの3分46秒、相手の反則を誘ってゴール下のシュートを決めたところで11得点となり、今季4回目、通算12回目の2ケタ得点を記録した。しかし今季の成功率が52・9%にまで低下しているフリースローは失敗。3点プレーを成立させることはできなかった。

 ラプターズは第1Q途中で5点をリードしたが、その後は徐々に点差が開き、23―46となった第3Q終了時点で40点差。キャバリアーズにもセンターのジャレッド・アレン(23)ら8人のプロトコル対象者がいたが、ラプターズと比べて主力が残っていたことで試合を優位に進めた。

 渡辺は自己最長となる37分の出場(過去最長は30分)でフィールドゴール(FG)を19本中11本(うち3点シュートは5本中2本)を決めてともに自己最多の26得点と13リバウンド(過去最多は11)、さらにアシスト、スティール、ブロックショットも1つずつマーク。第3Qの9分12秒にはドライブインから228センチのタッコ・フォール(26)をかわしてレイアップを決めて19得点目を挙げ、その1分後には正面からこの日3本目の3点シュートを決めて昨季のマジック戦(2021年4月16日)でマークしていた自己最多得点(21)を更新した。個人記録2部門に2ケタの数字を記すダブルダブルは今月13日のキングス戦(12得点&11リバウンド)に続いて2度目。主力が不在となった試合の中で存在感は示した。

 キャバリアーズは20勝13敗。先発したケビン・ラブ(33)が6本の3点シュートなどで22得点を稼いでここ8戦では7勝目を挙げ、多くの離脱者を抱えながらも今季は健闘している。

 なおNBAの健康安全プロトコルの対象者は26日時点で計111人。この日から1月上旬にかけて、3回目のワクチン接種を受けていない選手については毎日検査が実施されることになった。

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