【砂村光信 視点】サンウルブズ 残り3戦で代表強化につながる戦いを

[ 2019年5月26日 09:38 ]

スーパーラグビー第15節   サンウルブズ7―52レベルズ ( 2019年5月25日    秩父宮 )

<サンウルブス・レベルズ>大敗し渋い表情のサンウルブスフィフティーン(撮影・久冨木 修)
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 レベルズ戦を終えた25日時点で、W杯前の実戦機会は日本代表が4試合、サンウルブズが3試合の計7試合。その中でどれだけ自分たちの戦い方を試し、自信を持てるようになれるかが本番へ向けて重要となる。各国代表クラスの選手と真剣勝負の場で競ってこそ、国際試合ならではの経験が得られるからだ。

 その意味で、サンウルブズが今季一度もベストメンバーを組んで戦っていないことは残念だ。今季は日本代表候補の「ウルフパック」との2チーム体制で強化する方針だが、逆にメンバーが固まらず、シーズン終盤でもチーム力が高まってこない。この日も試合途中から相手ラインアウトが手前に投げることが多いと読んで前にプレッシャーをかけるなど対応してきたレベルズに対し、サンウルブズは同じミスを繰り返して修正が効かなかった。選手にもフラストレーションがたまる、もったいない試合をしてしまった。

 気温30度を超える中での試合は、まだ夏の暑さが残るW杯前半戦のシミュレーションになったはず。このような機会を大事に活用してほしかった。選手の起用法に関しても疑問が残る。例えば山沢は国際試合でSOでのプレータイムを増やしたいはずだが、日本代表では使われないようなポジションで起用され、出場時間も短い。代表のスケジュールが優先され、サンウルブズのトニー・ブラウン・ヘッドコーチが休暇という理由でホームゲームの記者会見に出てこないのも不思議だし、プロコーチとしてはありえないと思う。

 サンウルブズは今季残り3試合で、代表の強化につながるような戦いをしてほしい。特に最終戦(6月15日)のジャガーズは、ほぼアルゼンチン代表と言えるチーム。その相手に対し、どれだけ戦えるかはW杯への試金石となるはずだ。(元U―23日本代表監督)

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