田中秀道、9年ぶりシード権復活へ イッキ5位浮上!

[ 2011年11月26日 06:00 ]

1番、ティーショットを放つ田中秀道。通算4アンダーで5位タイに浮上

カシオ・ワールドオープン第2日

(11月25日 高知・Kochi黒潮CC=7280ヤード、パー72)
 田中秀道(40=信和ゴルフ・ゴールデンバレーGC)が7バーディー、1ボギーの66をマークし、44位から首位と5打差の5位に急浮上した。来季出場権を懸けた予選会は3次で落選したが、大逆転のシード獲得へ好位置につけた。石川遼(20=パナソニック)は75とスコアを落とし通算1オーバーの24位に後退。松山英樹(19=東北福祉大2年)は通算10オーバー、96位で予選落ちした。68で回って通算9アンダーとした高山忠洋(33=法仙坊GC)が首位に立った。
【第2R成績】

 腰の痛みは消えない。それでも、歯を食いしばり続けた。最終18番パー5。田中は残り97ヤードの第3打をPWで3メートルにつけ、バーディーで締めくくった。この日のベストとなる66をマーク。44位から5位に順位を上げ「この2日間出来過ぎだけど、良かったと思える日曜日にしたい」と決勝ラウンドに意欲を見せた。

 来季の出場権を懸けた予選会は先週の3次で落選。現時点で来季のツアーは推薦で6試合しか出場できない。かつて日本オープンを制し、米ツアーで5年戦った男が地獄に突き落とされた。だが「ギリギリの状態で3、4年やっていた。逆にすっきりした」と出直しのチャンスと捉えた。強風の中、7番からは4連続バーディー。「調子が超最悪から最悪になったくらい。ショットが曲がっても気にしない。失うものは何もないから」。無欲が進撃につながった。

 08年から悩まされる腰痛で予選会前は1カ月半ほどクラブを握れなかった。だが闘志は衰えていない。今季、弟子の河井が39歳で初優勝したことも「奥歯がガタガタいうくらい悔しかった」と笑いながら振り返る。もっとも、河井が03年にシード落ちして予選会も失敗した際に「やめるな」と励ましたのも田中。「今はあいつに言った言葉を自分に言っている」

 今季獲得賞金は約65万円で賞金ランク178位だが、2位で2000万円を稼げば賞金シードを獲得。3位でも賞金ランク上位80人に入り、予選会に最終から出られる権利を得る。しかし、どんな体調でも頂点を狙うのがプロ。河井からも「強い秀道さんを待っている。(優勝者が出られる最終戦の)日本シリーズで会いたい」とエールを送られた。「サードQT(予選会)を落ちた人間が言うのはおこがましいが気持ちだけは優勝を目指している」。ツアー10勝を誇る40歳は、控えめな言葉の中に勝負師としての誇りを見せた。

 ◆田中 秀道(たなか・ひでみち)1971年(昭46)3月29日、広島県生まれの40歳。広島・瀬戸内高卒業後、91年にプロ転向。95年にフィリップモリスでツアー初勝利。98年は日本オープンなど3勝を挙げ、01年までに通算10勝。03年に賞金によるシード獲得がついえた。02年から5シーズンは米ツアー参戦。日本ツアー復帰後は低迷が続き、賞金シード復帰はなし。1メートル66、62キロ。

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