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こだわり旬の旅

【群馬・中之条町】昭和の面影残す旧太子駅 連なる巨大な柱はまるで古代遺跡!?

[ 2021年5月3日 14:58 ]

ホッパー棟(左)が残る旧太子駅。ホームや駅舎は復元された
Photo By スポニチ

 花で心を癒やされた後は、歴史に触れようと国道292号線沿いの旧太子(おおし)駅へ。群馬鉄山の鉄鉱石を運ぶ専用線「太子線」の始発駅で、戦時中の1945年(昭20)に開業。52年に旧国鉄に編入され、54年には旅客営業を開始したが、鉄山の閉山に伴い、71年に廃線となった。現在は線路やホーム、駅舎などを復元。当時の趣を再現しているが、驚きは脇に建つホッパー棟。鉄山から索道(貨物用ロープウェイ)で運ばれてきた鉄鉱石を貯め置き、下部の引き込み線に入れた貨車に積み込んでいた建物で、4階建てのうち残っているのは1階部分だけ。巨大なコンクリートの柱が連なる光景はまるで古代の遺跡のようだ。受付には当時の列車の時刻表や料金表などが掲示されており、鉄道ファンならずとも一見の価値ありだ。見学料200円。JR吾妻線長野原草津駅からバスで約15分。(電)0279(95)3055。

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