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幸先よし イサキの夏!!シビアなタナ取り 可愛い目も強い引きスリリング

[ 2018年7月8日 07:27 ]

良型のイサキが釣れた。目が可愛い
Photo By スポニチ

【桜井瑠香のさあ釣るか!】イサキのベストシーズン。“不思議ちゃん”系の釣りガール、桜井瑠香が向かったのは勝山・庄幸丸。本命のほか良型マアジも…。

 釣り座は右舷トモ。南風の日が多いこの時期は午前中、右舷側が日陰になるので快適です。出船前に庄司徳勝船長が餌付けをレクチャーしてくれました。餌は企業秘密の“白短”みたいなもの。米粒ほどの大きさに切って付けます。細かいのでハリに付けてからカットした方が付けやすいそう。

 定刻の午前5時に出船。風が強いのでゆっくりとポイントに向かいます。途中、トビウオが海面を飛んでいてテンションが上がります。航程30分ほどでマアジのポイントに到着。ここで初心者には船長から釣り方のレクチャーがあります。

 指示ダナは70メートル。上からのタナ取りなのでラインの色を見ながら73メートルまで落とし、水面から目線の高さまで竿先を持ち上げるようにコマセを振り、糸フケを巻き取りながら竿先を下げて、再び目線の高さまで竿先を上げてコマセを振ります。これを3回繰り返し3メートル分上げて70メートルのタナに合わせます。この時、途中で間をあけずに3回コマセをまくのがポイントです。

 早速、やってみると最初に釣れたのはサバでした。船中あちこちでサバが釣れ、その後、流しかえると今度はアジ。サバと同じサイズの良型アジが上がります。7時にはアジ3匹。すべて30センチ以上ありました。

 8時からはポイントを移動してイサキ狙い。おいしいと有名なイサキ…釣りたい気持ちが高まります。ここでも船長が釣り方をレクチャーしてくれました。

 イサキも上からのタナとり。タナ+3メートルはアジと変わらないのですが、コマセの振り方が違います。竿先を水面から水平まであげてハンドル1回転巻きながら水面に下げる動作を、止めずに6回繰り返して細かくコマセをまきます。イサキはタナが50センチでも違うと食わないらしくタナ取りはとてもシビアです。

 「探見丸CV―FISH」を見ると反応がたくさん。船中では良型のイサキがどんどん上がっているのに私には当たりがない。なぜだぁ?見かねた船長が私の竿をとって、首をかしげながら仕掛けを回収してみると「これじゃ釣れねーよー。ハリ付いてないもん」。

 なんと!!ハリスが半分くらいの長さになっていてハリがないっ!そりゃ釣れないゎ。

 仕掛けを替えて船長の教えどおりコマセをまいて15メートルの指示ダナで待っていると、ブルブルと当たりが。少し待って、竿が大きく動いたら巻き上げます。

 すると水面に姿を見せたのは黄色い体色がきれいな魚…本命のイサキでした。

 目が可愛いっ!引きも強くて、最後の5メートルくらいでグングン引くのがスリリング。抜き上げる時にハリスで指を切ることもあるので手袋や指サックがあると安心です。

 渋い時間も時折ありましたが、ポツポツ釣れ続け正午すぎに沖上がり。港に戻ると女将さんがお茶と自家製の漬物やおせんべいを振る舞ってくださいました。中でもキュウリのぬか漬けは絶品でした。

 ?桜井 瑠香(さくらい・るか)神奈川県出身。ミスHabushi(新島)。イルカが好きで全国の水族館を制覇するのが夢。淡水、海問わず年間釣行100日を超える。ブログは「イルカは魚を追いかける♪」。

 ◆使用タックル

 竿/ライトゲームBB Type73 H200(シマノ)、リール/フォースマスター800(シマノ)。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、勝山・庄幸丸=(電)0470(55)3005。出船は午前5時。乗合料金1万円。

 ◆イラスト 俳優の渡辺裕之に似ている庄司船長。かじを握っているときは真剣勝負で精かんな顔をしていますが、笑顔がステキ。私が見た“はにかみ”笑いを描いてみました。

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