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指折りの大当たり 大型タチウオ連発!!

[ 2018年6月20日 07:26 ]

内山さんは良型の一荷
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】関東地方が梅雨入りすると、勝浦沖では指4本!さらに5本幅のドラゴンサイズで盛り上がりを見せている。指5本幅?と不思議に感じたかもしれないが「タチウオ釣り」では大きさを指の本数で表すのだ。大型狙いにチャンス!(國友 博文)

 お世話になった信照丸は勝浦沖のタチウオ釣りを確立して、実績の高い人気釣り宿。取材前日は、乗船6人で何と200匹オーバー!それも型物ぞろいと絶好調。新しい群れが入って、1日中反応が消えることの無い釣れっぷりを見せている。

 定刻の午前5時になると吉野勉船長がかじを握り、絶好調が続く鴨川沖を目指す。

 「130〜115メートルです」と指示ダナがアナウンスされスタート。

 着底と同時に右舷でヒット!そして、左舷のジギング、注目のテンヤにもヒット!気付けば5人同時に巻き上げ中。「ギュン、ギュン」と竿が強烈に絞られて気持ち良さそうだ。海面が銀ぱくに輝くと噂通りのグッドサイズが船内に抜き上げられる。

 好調を確認して100号のオモリを投入すると、指示ダナに到達する前で糸がフケる。「何だサバか?」と巻上げると、海面には良型の本命、それも一荷だ!開始早々に、魚影の濃さを実感する一幕。

お隣では、渋谷区の内山憲一さん(70=建築業)にもうれしい一荷だ。「実は、昨日も東京湾でタチウオを楽しんだんです。指示ダナでお魚さん任せで2匹です。今日の目標達成しました」と笑顔。

 「タチウオ釣りって簡単ですね」と冗談も飛ぶほど。当たりが多くて、型がいいのがこの地の特長だ。「120〜100メートルです」と反応を見ながらタナが変わる。キーパーに竿をかけて、指示ダナをスローで巻き上げると「バタバタ」と竿先に前当たりだ。慌てる事無くさらに見守ると「ギュン!ギュン!」と本当たりを確認。さらに巻き上げると2度目の強い引きで一荷の出来上がり。このオートマチック釣法で確実に数を伸ばすと「楽しいでしょ」と吉野達哉船長。どれも指4本幅以上の良型。時には、専用バリがのし曲げられる強い引きに感動する。

 当たりが多いため、自分の誘いパターンを試すチャンスだ。しかし、技などいらない釣れっぷりだ。左舷トモでは、ジギングと天ビン仕掛けを巧みに扱う、府中市染野豊さん(61=会社経営)も好調に数を伸ばす。インタビュー中にも「ほら、また当たっているでしょ。向こう合わせでガンガン来ますよ」とにっこり。

 「今年は、昨年より良さそうですね」と達哉船長だ。

 ◎吉野達哉船長が考えるこの釣りのポイント

 (1)タナ取り 道糸のマークでしっかり合わせる。

 (2)シャクリ 必ず食う間をつくること。

 (3)合わせのタイミング 当たりがあってもシャクリ続ける。追ってこない時はその場で餌を動かして、本当たりを待って聞き上げる。

 「積極的に追い食いを狙ってください。慣れればすぐに分かりますよ。テンヤ釣りも楽しいですよ」

 ◎吉野勉船長お薦めレシピ

 お薦めは天ぷら。

天つゆではなく「塩で食べるのがうまいね。魚の味が楽しめますよ」と。さらに「ウナギのタレで蒲焼きにするとウナギ以上にうまいですよ」。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、勝浦松部・信照丸=(電)0470(73)3483。集合は午前4時半。沖上がり11時。乗合料金1万800円(餌、氷付き)。

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