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完全アウェーでも…岡崎の第2子誕生を祝い「揺りかごダンス」

[ 2011年1月22日 00:39 ]

アジア杯準々決勝 日本3―2カタール

(1月21日 カタール・ドーハ)
 先制され、突き放されても、ひるまなかった。日本は香川の2得点と終了間際の伊野波の劇的なゴールで開催国カタールを破り、4大会連続で4強へ駒を進めた。

 イスラム教国の休日に当たる金曜日。アルガラファ競技場は約2万人の地元ファンでほぼ埋め尽くされた。予想通り、試合開始直後から飛ばしてきたカタール。前半12分にセバスティアンに先制ゴールを許したが、28分に岡崎がふわりと浮かせたボールを香川が頭で押し込み、追い付いた。岡崎の第2子誕生を祝い、「揺りかごダンス」で選手が喜びを爆発させた。

 完全アウェーを想定しながらも、予想以上の雰囲気、相手の勢いに押された。後半16分、吉田がこの試合2度目の警告を受け退場。直後のFKを決められ勝ち越しを許した。重なった微妙な判定。10人の劣勢。だが、絶望的な状況でも選手は下を向かなかった。再び香川が豪快にゴールネットを揺らし同点。そして試合終了直前、ゴール前のこぼれ球を伊野波が突き刺した。

 2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会を見据え、平均年齢約25歳の若いチームで臨んだ今大会。ザッケローニ監督は「成長」をテーマに掲げる。緊張感に満ちた厳しいアウェーでの戦いで、選手はまた一回りたくましくなった。(共同)

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2011年1月22日のニュース