ザック監督、気迫のガッツポーズ「これが日本のサッカー」

[ 2011年1月22日 06:00 ]

<日本・カタール>逆転勝利にガッツポーズで喜ぶザッケローニ監督

アジア杯準々決勝 日本3―2カタール

(1月22日 カタール・ドーハ)
 珍しく感情があらわになった。終了の笛を聞くと、ザッケローニ監督は人目もはばからず、ド派手なガッツポーズを繰り返した。「厳しい試合だった。だが、われわれは10人になっても攻撃の手を緩めなかった。最後はサイドバック(伊野波)がゴールを決めた。これが日本のサッカーだ」。笑顔ではなく、鬼気迫る表情がこの一戦の苦戦ぶりを物語っていた。。

 壮絶な試合内容を示すように試合後、グイードGKコーチがカタール首脳陣と口論となり、両軍のスタッフが慌てて止めるハプニングも発生した。日本の許したリードは2度。1点目はDF吉田が股を抜かれた。2点目は吉田が退場した直後、GK川島がニアサイドを抜かれた。ともに屈辱的な失点で、本来なら負けパターン。帳消しにしたのは精神力だ。指揮官は「嫌な形で2点をとられたが、この逆転劇は選手のハートあるプレーが大きかった」と振り返った。

 チームは一丸だった。その雰囲気をつくり出したのもまた、ザッケローニ監督だった。「私が代表を指導できるのは2~3カ月に1度」と言う。だからこそ練習では絶え間なく個人レッスンを続けた。選手は「話しやすく疑問も聞きやすい」と口をそろえる。カタール入り後、短期間だが、選手と指揮官の距離は確実に縮まった。

 終わってみれば、対カタール戦は過去1勝4分け2敗という不吉なデータも、後半途中から陥った数的不利という逆境も、いずれも吹き飛ばしての4強進出。「成長しているよ。私の手元には今、一丸となったチームがある」と指揮官。次戦ではDF内田の出場停止が解けるが、代わって今度はDF吉田を出場停止で欠く。アジアの頂点はやはり、いばらの道を突き進んだ先にある。

 ▼カタール・メツ監督 カタールの強さを世界中に証明し、日本を脅かすことができた。ミスで失点を招いてしまったが、多くのプラス材料を持ち帰れる。

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