G1周年記念競走展望

【三浦永理】初代賞金女王だ

[ 2013年4月3日 06:00 ]

和服姿になるとグッと色っぽくなる三浦永理
Photo By スポニチ

 ボートレース最高峰のレースと言えば賞金王決定戦だ。優勝賞金は1億円。昨年は左ページに取り上げた山崎智也が優勝した。そんなレースの女子版も作っては?ということで、昨年に新設されたがの賞金女王決定戦。その初代チャンピオンが三浦である(1着賞金1000万円)。それでも馬主、調教師、騎手が賞金を手にする競馬とは違って、ボートレースは賞金のすべてをもらえる。うらやましい話だ。

 その三浦は今年に入っても男勝りのレースを見せている。3月にトップ選手が集結するSGレースの総理大臣杯に出場。男子超一流に混じって予選を突破してみせた。準優勝戦は2着なら優勝戦に進出。三浦は3着で、あと一歩のところで快挙を逃した。三浦永理がいかに強いレーサーかが分かってもらえたか。

 そんな三浦“テクニカルエリー”というキャッチフレーズが付いた。賞金女王決定戦の新設を記念してファンから公募。何とも的を射たフレーズか。とにかくレースがうまい。6艇が密集する1周1Mでも、素晴らしいハンドルが入る。ボートの操縦性に秀でているのだ。かつてハンドルを切りすぎて、ターンマークに正面衝突なんてこともあったが…。失敗を重ねて成長。まさに“テクニカル”である。春本番の鳴門でも賞金女王覇者の肩書きに恥じぬテクニックで魅了してほしい。

◆三浦 永理(みうら・えり)1983(昭58)年2月2日生まれの30歳。静岡支部。02年11月に91期生としてデビュー。07年の宮島でデビュー初優勝を決めてから、一気に頭角を現す。昨年は賞金女王決定戦制覇。女子戦では常にV候補だ。

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