鈴木おさむ氏 「離婚しない男」は原作とは違う場面も「原作の作家さんがすごくおもしろいと…信じた」

[ 2024年3月16日 17:16 ]

テレビ朝日系ドラマ「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」最終回を前に、同局で会見に出席した、(左から)鈴木おさむ氏、伊藤淳史、篠田麻里子
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 放送作家の鈴木おさむ氏(51)が16日、脚本を務めたテレビ朝日系連続ドラマ「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」(土曜後11・00、最終回は拡大1時間SP)がこの日で最終回を迎えるのを前に、都内の同局で会見に臨み、原作とドラマの脚本問題に言及した。

 昨年放送の日本テレビ系ドラマ「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんが1月29日に栃木県内で死亡しているのが見つかった。生前には、脚本をめぐり局側と折り合いが付かず、当初提示していた「漫画に忠実に描く」などの条件が反故になっていたと明かしていた。

 今月いっぱいで放送作家、脚本家としての仕事を廃業する鈴木氏も、過去に原作ものの脚本を担当したことがあった。今作も漫画が原作。「まずこの原作を見て、自分がおもしろいと思うところ、伝えたいというところを大切にする。原作に対して愛情を持つ」と、大原則を口にした。

 今作は、漫画版とは特に最終回が変わっているという。鈴木氏は「“こういう物語もいいんじゃないか?”という僕側の提案であって、提案させてもらって、それに対して“それは違うと思う”と言われたら、変えないで、やめるべき」と、引く覚悟にも言及。「漫画から始まったこの原作ドラマを、“僕はこうなっていたらドラマ版はおもしろいな”と思うし、ドラマ版もおもしろいから、漫画版も最後まで読んでみようという気持ちが大事だと思っています」と、相乗効果が大事だと訴えた。

 今作も劇中に“おさむ節”が炸裂している。「書いていて、せりふとかも僕なりのせりふにすごくなっているんですけど、原作の作家さんが途中で“すごくおもしろい”と言ってくれているという言葉を信じてやりました」と、原作者とコミュニケーションが取れていることを明かした。

 「セクシー田中さん」の件も含め、原作ものの実写化などでは、“改変”という言葉や事実が嫌われるケースも多い。鈴木氏は「原作漫画で、原作どおりにやるのもそれはそれで素晴らしいと思うけど、みんなが理解した上で、“ドラマ版はこう。漫画版はこう”という作り方もあると思うし、逃げちゃいけないと思う」と、自分なりの考えを口にしていた。

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