中川家・剛 かつてパニック障害に苦しんだ際「いじくり倒された」超大物芸人とは「荒療治をしてきたな」

[ 2023年5月18日 15:14 ]

「中川家」の剛(左)と礼二
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 お笑いコンビ「中川家」が18日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。剛(52)がパニック障害となった当時を振り返った。

 1993年にデビューし、今年で30周年を迎える。司会の黒柳徹子が「5年目に、つらいことが起こった」と話を振ると、剛は「僕はパニック障害という病気に。その当時はパニック障害っていう言葉もなかったんですけれども」と打ち明けた。

 「急に不安になって、心臓が止まるんじゃないか、みたいな。動悸がしたり息切れがしたりみたいなことから始まって、最初はさぼってるんじゃないか、みたいな。休みたいんじゃないかみたいなことをよく言われましたけれども。僕にもよく分からなかったんですけれども」と剛。「急になりましたね」と続けた。

 漫才の最中にも症状が現れたと言い、「それで、漫才やってて僕が途中ではけて。まあそういうのが何回かありました」と回顧。弟で相方の礼二は「一人でモノマネやったりとかしてつないだり。出て行くときにも舞台袖まで一緒なんですけど、振り返ったらいないんですよ。もう出れないって」と証言した。

 剛は「動悸がして。お客さん見ただけでもドキドキして。立ってられないんですねえ」と説明。「行きたい気持ちはあるんですけど、体がそれと正反対で。ドキドキするし汗はかくし、震えるし、とにかくお客さんも見れないし、美容室とかもここ(首)にくるっと(カバーを)巻かれると苦しくて。だから髪も切りに行けないみたいな。そんな状態でした。ぼっさぼさ。顔も死んでましたし、ストレスかなんか知らないんですけど、ずっと眉毛を抜いてたんで。眉毛もなくなって、みたいな」とも振り返った。

 その際に礼二は「最初はね、なんでやっていう思いですよね。周りもその当時パニック障害に対して理解もなかったんで、“悪かったら体調べてもらえ”調べてもらっても何もない状態で。で、ちょっとケンカにはなりましたけど、これはこれで受け止めていくしかないんやなと」と思ったという。「もうしようがないと思って。途中で舞台はけたなったらはけてもええし、別にネタ合わせどうりにやらなくてもええし。とりあえず気楽にやってくれっていうのは言うてました。その当時は」と語った。

 剛は礼二の言葉に「ちょっとホッとしましたし、それまではきっちりやってたんですけれども、セリフもちゃんとやろうということだったんですけれども、その病気を機会にもう“楽しくやろう”ということで。そっからちょっとずつ変わっていった感じですかね」と快方に向かって行ったとした。

 「その時、みなさんが気を使ってくれるんですね。で、それがちょっと心苦しくて。ただ一人だけ違う人がいまして。明石家さんまさんって方なんですけれども」と驚きの告白。「この人だけは僕に“パニックマン”というあだ名をつけて、いじくり倒されました」と苦笑した。

 「でもそれは荒療治というか…」とさんまの気遣いであったとし、「最初はびっくりしましたけれども、それが一番印象に残ってますね。その頃」としみじみ。黒柳がお客さんは笑ったのかと尋ねると、「それで笑いましたお客さんが。芸人さんもみんなげらげら笑ったので、“パ二くってないやん”から来たんであの方は。一人だけ違う角度から来たのであの方は」としたものの、「その頃から凄く体も調子が良くなってきましたね。今考えるとさんまさんのおかげなんですけれども」と感謝した。

 黒柳が「さんまさんって面白い方ですね、人がそうやって苦しんでるのに。その苦しみをもっと押すように」と続けると、剛は「そうです。本当に人が苦しんでるのによく笑う方なんで、なかなかの荒療治をしてきたなと思ったんですけど」。黒柳が「でもそれが良くなってきたっていうのはおかげですよね」と話すと、剛は「おかげさまですね」と繰り返した。

 黒柳が「(相方が)兄弟だったってことも良かったんじゃないですかね」と話すと、礼二は「それは大きいと思います。他人同士やったらもう、解散してると思います。やっぱり体も悪くないのに仕事行きたくないとか、漫才一緒に出てこないとかってなるとやっぱり。他人同士やったらもう別れてるやろなと思いながら」、剛は「その時間に来ないとかね。他人だったら大ゲンカですよね」と語った。

 礼二は「やけどそこには別に腹が立たないですね。やっぱり兄弟なんで、普通に心配になるんですよね。“大丈夫かな、なんか事故かな”とか。そういうこと思いながら」。黒柳が「その頃、M-1グランプリ受かったんでしょう」と初代M-1王者となったと語ると、剛は「それから2年後ぐらいですかね」と語った。

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