桂文珍「命の続く限りやりたい。高座で死ぬ方が格好いい」独演会開催会見“大谷流”兜で決意表明

[ 2023年5月18日 10:50 ]

「吉例88 第四十一回 桂文珍独演会」の発表会見で兜を被って話す桂文珍
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 落語家・桂文珍(74)は18日、大阪市内で「吉例88 第四十一回 桂文珍独演会」の開催発表会見に臨み、「コロナも収まってきました。なんばグランド花月(NGK)で会いたいというお客様と一体となって楽しめれば」と意欲。さらに「健康で命の続く限りやりたい。高座で死ぬ方が格好いい」と決意も明かした。

 NGKの風物詩となった恒例行事。今年は古典「船弁慶」と新作「携帯供養」の2本を披露する。「船弁慶」は文珍の師匠・五代目桂文枝の十八番ネタ。「師匠に教えていただいた。師匠の口調、呼吸が降りてくる感じで、ありがたい。師匠の華やかさにできるだけ近づきたい」と楽しみにしている。

 新作「携帯供養」はお得意の時事ネタ満載だ。「昨年の暮れに作りました。北海道の永代供養の事件があって。永代供養と携帯供養が似てて」と思いついたそうだ。「携帯のデータが残って、霊魂が残って、アイコンを供養するという…」「法事が普通ではないお寺で。携帯山ログイン(院)今何寺(時)で」と笑いを誘いながらたっぷり説明。「亡くなったお父さんが日曜日には水玉のワンピースを着てお姉さんになって…」と楽しそうに明かした。

 時事ネタを講じるいつもの会見でのパターンも健在。前日、スマホを見ながら新聞紙で作成した兜(かぶと)を被ってご満悦。「古典と新作の二刀流で。41回目で大谷君を見習って、兜の緒を締めて」とエンゼルス・大谷翔平選手(28)が本塁打した際のベンチパフォーマンスを真似た仕込みも十分だ。

 また、今話題のAIについて持論を展開。「チャットGPTで新作落語をオーダーしたら、おもしろくなかった。どうしてかというと、AIには怒りとか笑いとかセクシャルなものは表に出てこない。ファイリングがかかってて。そこをはみ出してるのが我々の道ですから。落語はAIに負けない。喜ばしいこと」と胸を張った。

 ゲストは五代目柳家小さんさんの孫の柳家花緑(51)。「上手な噺家でこれからが楽しみ」と語った。

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