大泉洋 頼朝行列の沿道熱狂に感無量「小栗旬に見せてあげたいなあと」 三嶋大祭りで頼朝役再び

[ 2022年8月16日 18:48 ]

「三嶋大祭り」の「頼朝公旗挙げ行列」に参加し、手を振る大泉洋(左)と野添義弘。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の源頼朝と安達盛長の“復活”に見物客が沿道を埋め尽くした(C)NHK
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 3年ぶりに開催された静岡県三島市の「三嶋大祭り」で16日、「頼朝公旗挙げ行列」に、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)で源頼朝役を演じた俳優の大泉洋(49)らが参加。「大鳥居前」から三島市民文化会館までを練り歩いた。

 大泉が馬に乗り込み、頼朝に長年付き添った安達盛長役の野添義弘が馬を引いた。さらに“蒲殿”こと源範頼役の迫田孝也、仁田忠常役のお笑いコンビ「ティモンディ」高岸宏行も続いた。大泉、迫田、野添はすでに劇中から退いているだけに、大河ドラマと同じ衣装・甲冑姿に沿道からは大きな拍手が起きた。大泉は「三島の民よ、ありがとう!」と頼朝になりきって感謝を述べながら、馬上で手を振って呼びかけに応えた。

 行列を終え、大泉は「感無量っていうかそういう気持ちでしょうかね。こんなありがたい体験をさせていただいて、感謝しかない。いかに鎌倉殿の13人というドラマが人々に愛されてたのかなと感じることができた。僕たちの感謝の気持ちというのも皆さんに表すことができて、皆さんからの愛情も受け取れて。三嶋大社の大祭りというのがどれだけ昔から人々に愛されてきたのかというのを感じることができて幸せな時間だった」と感激した様子。さらに「私、パレードっていうのがどっか夢でありまして。よく野球選手とかオリンピック選手とかパレードしてるの見てて、これは気持ちいいだろうなあって思っていて。俺の仕事でこれはなかなか難しいなって思ってたんですけど、こういう形で実現したという。ある種、私の一つの夢がかなった瞬間だったような気がしました」と喜びを口にした。

 沿道には多くの観衆が詰めかけ「鎌倉殿!佐殿!征夷大将軍!とか言っていただいて、皆さんの愛を感じました。うれしくて。ありがとう、ありがとうと言い続けておりましたけれども。ほんとに小栗旬を連れてきたくなりましたねえ。これは小栗旬に見せてあげたいなあと思って」と主人公の北条義時役を務める小栗旬を思いやった。

 行列参加をめぐっては小栗とやりとりがあったといい「彼もこの話聞いて、俺も行くかなって言ってたんですよね。俺も沿道で見てたいとか…今日スタッフに聞いたら、こっそり小四郎(義時)の格好して俺が出る直前にバンと俺の前を歩こうとしてたらしいんですけど。俺ががっかりするっていうのをやりたかったっていうんだけど、マネジャーに止められたって」と裏話があったことを笑いながら明かし、「小栗旬だけじゃなく、(北条政子役の)小池栄子ちゃんとかみんな来たがってたから…撮影もあるし、なかなか難しかったので、いつか出演者みんなでわーっと歩きながら素敵だなって。みんなも呼びたいなって思いながら歩いていました」と共演者への思いも口にした。「皆さんの声援が心に響きまして。僕たちのやってる仕事は、皆さんに喜んでもらえる仕事なんだなっていうことを改めて実感することができてうれしかった」と振り返った。

 行列前の挨拶では、劇中で疑いをかけて死なせることになった迫田演じる弟・範頼に「範頼、ごめんね!」と詫びて爆笑を誘うなど大泉らしさ全開のイベントとなった。

 頼朝公旗挙げ行列は、頼朝が挙兵にあたり、三嶋大社に戦勝を祈願したことにちなんで1958年にスタート。当初は三島市長や地元の名士が頼朝役に扮した。俳優を招いたのは91年の西郷輝彦が初。三島商工会議所によると、ドラマなどで頼朝役を演じた俳優が行列に参加するのは大泉が初という。俳優4人の参加も今回が初めて。

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