「情事」のモニカ・ビッティさんが死去 90歳 イタリア映画界を代表する女優

[ 2022年2月3日 08:06 ]

90歳で死去したモニカ・ビッティさん(AP)
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 映画「情事」「太陽はひとりぼっち」「夜」などに出演して世界的な名声を得たイタリアの女優、モニカ・ビッティさん(本名・マリア・ルイザ・チェチアレリ)が2日に死去。90歳だった。AP通信によれば、ウォルター・ベルトロニ前文化相がビッティさんの夫で映画監督のロベルト・ルッソ氏(74)に確認をとったもので、ダリオ・フランチェスキーニ文化相は2日に「さようならイタリア映画界の女王」といった声明を発表している。

 ビッティさんは、ミケランジェロ・アントニオーニ監督作品への出演で知られ、ソフィア・ローレンさん(87)やジーナ・ロロブリジーダさん(94)らを含めた同世代のイタリアを代表する女優の1人。公私ともにパートナーとなったアントニオーニ監督(2007年に94歳で死去)に見いだされ、1960年の同監督作品「情事」で世界的な知名度を得ると、日本ではアラン・ドロンさん(86)と共演した「太陽はひとりぼっち」が人気を呼んだ。

 しかし最近は公の席に姿は見せておらずローマの自宅でルッソ氏とともに生活。認知症を患っていたと伝えられている。

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