神木隆之介 歓喜のNHK朝ドラ初主演、23年前期「らんまん」で「日本植物学の父」演じる

[ 2022年2月3日 05:30 ]

連続テレビ小説「らんまん」で主演を務める神木隆之介
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 NHKは2日、2023年前期の連続テレビ小説に「らんまん」を放送し、主演を俳優の神木隆之介(28)が務めると発表した。「日本植物学の父」と称される牧野富太郎がモデル。神木の朝ドラ出演は07年前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目で、今回が初主演。男性主人公は20年前期「エール」の窪田正孝(33)以来3年ぶりとなる。

 通算108作目の朝ドラ。江戸末期から昭和までの激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた牧野の人生を描く。原作はなく、脚本は同局ドラマ「流行感冒」や「群青領域」などを手がけた劇作家の長田育恵氏が務める。

 神木は30歳の節目での朝ドラ主演となる。2歳でデビューし、芸歴27年目。好青年から冷酷な悪役まで、自在な演技で作品を彩ってきた。昨年4月には親友の佐藤健(32)とともに所属事務所を退社し、新会社へと移籍。新たな船出からすぐに大役をつかんだ。

 今回のオファーに神木は「人生でこんなにうれしいことが起きるのかと驚きました」と感謝。牧野の印象については「笑顔を見た時に、なんて素敵な優しい笑顔なんだ、こんなに純粋に屈託ない笑顔ができる牧野さんが凄くうらやましい」とし、「僕も牧野さんみたいな素敵な笑顔が似合う人になれるように精いっぱい頑張ります」と自身と重ね合わせている。

 同局関係者は企画背景について「世界中でSDGsが提唱され、人間と自然がどう向き合うか問われる中、牧野の生きざまや思想がぴったりだった」と説明した。クランクインは今秋を予定。

 ▽らんまん 高知と東京を舞台に、主人公・槙野万太郎(まきの・まんたろう)の生命力あふれる人生を美しい草花やみずみずしい里山の情景とともに描く。明るく好奇心旺盛な幼少期を経て学問に没頭。やがて上京し東京帝国大学植物学教室の門を叩き「日本独自の植物図鑑を編纂(へんさん)する」という夢へと突き進む。牧野富太郎の人生をフィクションとして再構成する。

 ◇神木 隆之介(かみき・りゅうのすけ)1993年(平5)5月19日生まれ、埼玉県出身の28歳。99年にTBSドラマ「グッドニュース」で俳優デビュー。05年には映画「妖怪大戦争」の主演を11歳で務め、その年の日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。06年に日本テレビ「探偵学園Q」で初のドラマ主演を務めた。声優としては01年に映画「千と千尋の神隠し」でデビュー。16年「君の名は。」、19年「天気の子」などに出演。

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