綾野剛主演「アバランチ」迫力ある映像で描くダークヒーロー 斬新なプロモ戦略も

[ 2021年10月30日 08:15 ]

チャンネル フォーカス(上)

月曜10時枠でスタートしたフジテレビ系連続ドラマ「アバランチ」で主演を務める綾野剛
Photo By 提供写真

 10月18日にスタートした綾野剛(39)が主演を務めるフジテレビ系連続ドラマ「アバランチ」(月曜後10・00)は、謎のアウトロー集団の活躍を描く物語。映画「新聞記者」などで知られる藤井道人監督が演出を務め、アクションシーンや映画さながらの迫力のある映像も見どころの一つ。制作サイドは「劇場型ピカレスク(無頼漢)エンターテインメント」と名付けている。

 今期から新設された、関西テレビが制作する月曜10時枠での放送。プロデューサーの安藤和久氏は「新枠の1発目のドラマなので、絶対に成功させたい。それにふさわしい作品となっている」と語っている。

 同局制作ドラマは元々“火9”に放送していたが“引っ越し”。結果、10月から看板枠“月9”からの2時間続けてのドラマ放送となる。安藤氏は「元々ドラマにちょうど良い枠だと考えていた。月9を見たドラマファン層が、そのまま流れてくれれば」と編成戦略を明かした。

 中でも際立ったのが、放送直前までその詳細な内容が明かされないなど、謎を呼ぶ斬新なプロモーション戦略だ。「あえて謎を多くし、徐々にベールを脱ぐような宣伝戦略を考えた。結果的にSNSでも多く拡散され、話題を呼ぶことができた」と胸を張る。

 物語は、綾野らが所属する謎の組織「アバランチ」が、警察も手を出せない巨悪と戦い不正を暴く姿を描く。安藤氏は「正義でも悪でもないダークヒーローのような彼らが世の中の理不尽と戦う。実際の現実世界でも似たようなことがある中で、このドラマを通じて何かを訴えかけることができれば」と期待を込めた。
 
 また第1話のラストでは、悪事を暴く瞬間がSNSで国民に拡散されるシーンも描かれた。劇中でこの動画が流れた時、番組公式YouTubeでは同じシーンの別カットが配信され、話題を呼んだ。「SNSを利用したプロモーションの一環でもあり、ここまでSNSで盛り上げてくれた視聴者への恩返しの思いもあった。いろいろな仕掛けを用意したい」と今後への含みを持たせた。どんな驚きの戦略が飛び出すのか楽しみは尽きない。

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2021年10月30日のニュース