乙武洋匡氏 自身の“親ガチャ”は「大当たり」だけど提案も「社会がコストをかけて、条件をフラットに」

[ 2021年10月8日 18:11 ]

乙武洋匡氏
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 作家・乙武洋匡氏(44)が8日、TOKYO MX「5時に夢中!」(月~金曜後5・00)にゲスト出演し、「親ガチャ」という言葉について私見を語った。

 自身のYouTubeチャンネルで「親を恨んだことはありますか?」と、自分の境遇に対しても質問が寄せられたという乙武氏。動画では「この障がい、この体に生まれたことを苦に思っていたりしたら、親のことを恨む…までいったか分からないけど、『何でこんな体に生んだんだ?』と言ってしまうこともあったかもしれない」と、想像を込めてコメントしていた。

 それを踏まえ、スタジオでは「僕、この体に生まれて悩んだとか、葛藤を抱いたとか、少なくとも20歳までなかった」と答えた。番組でも「『ここがもっとこうだったらな』っていうのはある。そのうちの1個かなと思ってるんで、特段、不幸だとは思ってない」と前向きに語った。

 生まれる際に親を選ぶことができず、経済面や容姿など、自分がどんな境遇で生まれるかが運任せであることから、ガチャガチャになぞらえた表現で「親ガチャ」という言葉が話題となった。乙武氏は「親ガチャで言ったら大当たりですけど、みんな何らかが外れてて、それを個人で何とかしようぜ、というのはしんどいなと思う」と率直に語った。その上で、「自分が生まれて好んだわけじゃない境遇は、社会がいろいろコストをかけて、条件をフラットにしてスタートラインをそろえたらいいなと思います」と、不公平がなくなるような社会づくりに期待を寄せた。

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2021年10月8日のニュース