すぎやまさん ザ・タイガースの楽曲大半、CMソング2000曲以上手掛ける 競馬G1ファンファーレも

[ 2021年10月8日 05:30 ]

作曲家・すぎやまこういちさん死去

すぎやまこういちさん
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 すぎやまさんは多数のヒット曲を生んだ。昭和40年代のグループサウンズの黄金期にも数多くの名曲を生み出し、ブームをけん引。特に手腕を発揮したのが、沢田研二(73)らが所属した「ザ・タイガース」だった。デビュー曲「僕のマリー」に始まり、ヒット曲「君だけに愛を」など大半の楽曲を手掛けた。

 「ヴィレッジ・シンガーズ」に提供した「亜麻色の髪の乙女」は、02年に島谷ひとみ(41)のカバーでリバイバルヒット。また、フォークグループ「ガロ」の「学生街の喫茶店」のように当初シングルのB面だった曲が、ラジオなどを通じてロングセラーになることもあり「B面の王者」を自称していた。

 CMソングの世界でも活躍し、手掛けた作品は2000曲以上。久光製薬「サロンパス」、ハウス食品「バーモントカレー」、大塚製薬「ポカリスエット」などがある。また1987年から使用されている中山競馬場のG1ファンファーレの作曲者でもある。制作にあたっては「古代ギリシャの音楽をイメージした」と語っていた。

 ▼岸部一徳 「ザ・タイガース」の名付け親でもあり、デビュー曲をはじめたくさんの名曲を作っていただきました。今でも、メンバーがそれぞれ、すぎやま先生の曲をステージで歌っています。ありがとうございました。

 ▼島谷ひとみ 私がこの世界に生まれたのは、すぎやま先生の「亜麻色の髪の乙女」があったおかげです。これからも先生の思いを胸に大切に歌い継いでいきます。すぎやま先生、本当にありがとうございました。

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