古舘伊知郎 背任容疑の日大理事に「タックル問題の時に口封じ」「全容解明を…公金が入っている」

[ 2021年10月8日 09:54 ]

古舘伊知郎
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 フリーアナウンサーの古舘伊知郎(66)が8日、日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜前8・00)に出演。日本大学医学部付属板橋病院(東京都板橋区)の建て替え工事を巡り、背任容疑で逮捕された日本大学の理事(64)について言及した。

 理事は、日本大学の田中英寿理事長(74)の信頼が厚く、学内でスピード出世を遂げた。日大が100%出資して設立した関連会社「日本大学事業部」の役員も務め、業績拡大に貢献したとされる傍ら、「利権化していた」との批判もある。コーチを務めたアメフト部では18年に起きた悪質タックル問題でやり玉に挙げられた。第三者委員会の報告書によると、加害選手と父親を大学に呼び出した場で、監督だった内田氏の関与がなかったと説明するよう求め「(同意しなければ)日大が総力を挙げてつぶしにいく」と口封じを図った。この問題を受けて18年7月、大学理事と事業部の事業企画部長を辞任。だが、東京地検が内田氏らを不起訴とすると、19年12月に取締役となって事業部に戻り、20年9月には大学の理事にも返り咲いていた。

 古舘は、逮捕された日大理事について「タックル問題の時に、本当に学生がかわいそうと思った。口封じしたでしょ。脅したんですよね、つぶしにかかるって」と言い、学校法人は公的な存在である「公益法人」として税制優遇を受け、私立大学は私学助成金を受け取っていることを念頭に「これは全容解明しなかったら、自分で今、必死にコロナ禍でアルバイトが少ない中、アルバイトしながら自分の学費を稼いでいる学生もいるでしょ。かわいそうですよ。国から公金が入ってるんですから。税金が」と自身の見解を述べた。

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2021年10月8日のニュース