藤井3冠 最年少4冠へ「全力尽くす」、豊島竜王「精いっぱい指す」竜王戦8日開幕

[ 2021年10月8日 05:30 ]

開幕局を控えポーズをとる豊島将之竜王(右)と藤井聡太3冠(撮影・我満 晴朗)
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 豊島将之竜王(31)に藤井聡太3冠(19)=王位、叡王、棋聖=が挑む将棋の第34期竜王戦7番勝負は8日、東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で第1局が開幕する。

 7日は同所で両者が対局場検分を行った後、前夜祭に出席。防衛で3連覇を目指す豊島は「藤井さんが挑戦者なので世間からの注目度の高さをひしひしと感じている。自分なりに精いっぱい指していきたい」、史上最年少4冠を狙う藤井は「最高の舞台にふさわしい熱戦になるよう、全力を尽くして頑張りたい」とそれぞれ意気込みを話した。

 6~8月の王位戦7番勝負、7~9月の叡王戦5番勝負でも激突している両者は、今回の竜王戦で「19番勝負」に突入。王位戦を防衛し、叡王戦では奪取により史上最年少3冠に輝いた藤井は豊島について「序盤の指し手の精度が非常に高く、そこで差をつけられる展開が多かった。竜王戦ではそこを修正して臨みたい」とコメント。対する豊島も「(藤井は)中終盤の精度が高く、序盤も最新形に精通して知識が豊富。どんどん強くなられて大変な強敵です」と話し、互いにひりひりとした警戒感をにじませていた。

 対局開始は8日午前9時。持ち時間は各8時間で、終局は9日夕刻以降が見込まれる。

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