「おかえりモネ」永瀬廉“父”浅野忠信に「絶賛ギャップ萌え中」りょーちんの決意「心に刺さるシーン」

[ 2021年7月9日 08:15 ]

連続テレビ小説「おかえりモネ」第40話。自分たちの世代の将来について語る亮(永瀬廉)(C)NHK
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 人気アイドルグループ「King&Prince」の永瀬廉(22)がNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)で朝ドラ初出演。ヒロイン・永浦百音(清原果耶)の幼なじみで漁師の及川亮役を好演している。9日に放送された第40話で、将来への決意を語り、視聴者の涙を誘った。怖いイメージがあったという父・新次役の浅野忠信(47)については「絶賛ギャップ萌え中です。親身になって僕の相談に乗ってくださって、思わず抱きつきたくなりましたね(笑)」と明かした。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」やテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。

 第40話は、新次(浅野忠信)が見つかった翌日、百音(清原)が気象予報士試験の勉強をする部屋で、幼なじみたちはボードゲームを楽しんでいた。やがて、ふとしたことから亮(永瀬廉)は自分たちの世代の将来について語り始める。百音が登米に戻る前日、亜哉子(鈴木京香)は自分の人生を引き合いに、百音と未知(蒔田彩珠)にアドバイスを送る。そして翌朝、百音は漁港近くの海沿いに1人でいる新次の姿を見つけ…という展開。

 亮は「オレらは親たちとは違うからさ。オレは親父とは違うから。過去に縛られたまんまで何になるよ。ここから先の未来まで、壊されてたまるかっつーの。オレらはオレらの好き勝手やって生きてく。音楽だ何だって家の仕事捨てたっていいし。地元好きなら地元盛り上げるのもいいし。大学行かずにさっさとやりたい仕事に就くのもいい。勢いで東京行ったっていい。急に苦手な勉強始めたっていい。オレらが、前を向くしかないんだ」と決意を新たに。「海に恨みはないから」――。父子は期せずして同じ言葉で百音に思いを告げた。

 永瀬が演じるのは、百音の幼なじみ・及川亮役。愛称は“りょーちん”。高校卒業後、すぐに漁師見習いとして漁船に乗り始める。運動神経抜群かつ気配り上手なため、とにかくモテるが、本人は意に介せず飄々と振る舞っている。百音とは幼少時から不思議とウマが合い、気心が知れた仲。

 新次は東日本大震災により最愛の妻・美波(坂井真紀)、新しい船を失い、親友・耕治(内野聖陽)とも決裂。立ち直るきっかけをつかめずにいた。

 第39話(7月8日)、新次は長い間抱えてきた、どうにもならない苦しさを打ち明けた。

 「5年って長いですか。おまえ、まだそんな状態かよって、あっちこっちで言われるんですよ。でもオレ、何でか、もうずーっとドン底で。オレ何も変わらねぇ。いや、そういう中でね、うれしいことがあったんです。昨日、病院から帰ったら、連絡があってね。船に乗っている亮からメカジキ50本揚げたって。もうそれがすんげぇいい声で。明日港に戻るから、親父、見に来てよって。何だ、ガキじゃあるまいしって思ったけど、その、言っていることガキなのに、その声がもう子どもじゃなかったのが、オレ物凄くうれしくて。もしかしたらオレに似て、筋がいいんじゃねぇかなって思って…。それをしゃべる相手が…話す相手がいないんだ。ホントだったら一杯飲みながら、一緒に親バカだなって言い合える、美波がいないから…。それで気付いたら、家があったとこ戻ってた。ホントに毎回迷惑掛けて、ごめんな、耕治。もう本当にごめんな。(母が好きだった『かもめはかもめ』を歌う亮に)歌なんかやめろよ、おまえ。オレは歌なんかで誤魔化されねぇからよ。オレは立ち直らねぇよ。絶対に立ち直らねぇ!」

 亮も実は人知れず、カリスマ的な漁師だった父との関係に悩んできた。永瀬は「息子として(父の状況を)受け止めきれてはいないと思います。だからこそ立ち直ってほしいと思っているはず。亮があんなに自分の気持ちを出しているのは珍しいですよね。今は立ち直るのが難しい、それでもいつかは…とお父さんを信じていると思います」と亮の気持ちを推し量った。

 「オレらが、前を向くしかないんだ」の台詞については「人一倍つらい亮が言う台詞は『悩んでいた亮の気持ちが凝縮されているな』と思います。亮が言うから説得力があるし、心に刺さるシーンです。台本を読んでいて僕自身にも刺さりましたし、だからこそ亮を演じる上で見てくださる皆さんにも刺さってもらえるといいなと思います」と願った。

 及川家の喪失感と再起を描き、見る側の心も締め付けられる第8週となったが、浅野との撮影自体は「浅野さんは他の作品での役柄のイメージが強くて、勝手ながら最初はとても怖いイメージでした(笑)。でも実際にお話しすると、とてもほんわかして腰が低い方で、僕の話もたくさん聞いてくださって、絶賛ギャップ萌え中です。浅野さんの若い頃や学生時代の話とかも聞けて、本当に父親の話を聞いている気分になりました。演技についてのお話もしました。親身になって僕の相談に乗ってくださって、思わず抱きつきたくなりましたね(笑)」と明るく振り返った。

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2021年7月9日のニュース