「鎌倉殿の13人」市川猿之助 12年ぶり大河!謎の僧・文覚役「大泉洋先生から手取り足取りご指導」

[ 2021年7月9日 14:14 ]

来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にレギュラー出演する市川猿之助
Photo By 提供写真

 歌舞伎俳優の市川猿之助(45)が来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)にレギュラー出演することが9日、番組公式ツイッターで発表された。源頼朝(大泉洋)にあやしく迫る謎の僧・文覚(もんがく)役を演じる。大河ドラマ出演は2010年「龍馬伝」以来、12年ぶり3作目。“詫びろ8連発”などが大反響を呼んだ昨年7月期のTBS日曜劇場「半沢直樹」に続く“怪演”が期待される。

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏(60)が脚本を手掛け、俳優の小栗旬(38)が主演を務める大河ドラマ61作目。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に繰り広げられるパワーゲームを描く。三谷氏は04年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本、小栗は大河初主演に挑む。

 猿之助が演じる文覚は、平安時代末期から鎌倉時代初期の真言宗の僧。俗名は遠藤盛遠(もりとお)。「文覚上人」「文覚聖人」「高雄の聖」とも呼ばれる。

 もともとは北面の武士(上皇の身辺を警衛した武士)で、恋慕した同僚・源渡の妻・袈裟を誤って殺し、後悔して出家。京都・高雄の神護寺復興のため、後白河法皇に荘園の寄進を強請し、伊豆に流され、配流中の源頼朝と知り合った。平清盛が後白河法皇を幽閉したことに憤り、頼朝に平氏打倒を勧めた。

 カンヌ国際映画祭グランプリに輝いた1953年公開の映画「地獄門」(監督衣笠貞之助)に遠藤盛遠(長谷川一夫)として登場。芥川龍之介の小説に「袈裟と盛遠」がある。

 猿之助は「このたび、三谷幸喜先生のお声掛けにより、『龍馬伝』以来、約10年ぶりに大河ドラマに出演させていただけることになり、役者としてこのような喜びはございません。役として特に思い入れはございませんが、頂いたお仕事として精いっぱい務めさせていただきます」と抱負。

 三谷作品は映画「ザ・マジックアワー」、舞台「エノケソ一代記」「三谷かぶき『月光露針路日本 風雲児たち』」などに出演。「三谷幸喜先生とはたびたびご一緒させていただいておりますが、いつもその偉大なお姿に、尊敬の念を抱いております」と敬意を表した。

 「今回は素敵な皆さまと共演させていただきますが、現場では、大泉洋先生から手取り足取りご指導いただき、務めさせていただいております」。2人のやり取りが楽しみだ。

続きを表示

2021年7月9日のニュース