橋下徹氏 人流抑制の“目的化”を懸念も…菅首相には同情「悩みをもっと前面に出した方がいい」

[ 2021年5月7日 18:04 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が7日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演し、緊急事態宣言下で迎えたゴールデンウイーク中の人流抑制に関する菅義偉首相(72)の発言について、私見を語った。

 番組では、6日の菅首相と記者団とのやりとりを伝えた。記者から「1度目の宣言に比べ、人流の減少幅は小さく、感染力の強い変異株が流行している中、この減り幅で十分だとお考えでしょうか?」と問われると、菅首相は「減少していることは事実だと思いますよ」と回答。さらに記者から「それが十分だったのかをうかがいたい」と突っ込まれると、「ですから、人出の…人の流れというは減少している。このように思っています」と繰り返した。

 MCのフリーアナウンサー宮根誠司(58)から「菅総理も人流は減少しているとおっしゃっている。成功しているんですか?」と問われた橋下氏は、「今、人流を抑制することが目的のように思ってますけど、人流が収まっても、病床のひっ迫率が改善しなかったり、感染者数が落ちなければ、これは成功ではないじゃないですか?」と指摘。人流抑制が手段ではなく、目的化してしまうことに懸念を示し、「菅さんは『人流は収まっているけれど、病床使用率はこうなんだ、感染者数はこうなんだ。だから、こうならない限りは緊急事態宣言を延長するんですよ』と言わないと」と話した。

 一方で、記者団とのやりとりについては「そこを(編集で)切り取られたかもしれない」と前置きしつつ、「当事者の立場に立てば、悩みの連続ですよ」と問題山積の菅首相に同情も口にした。「社会経済活動を止めれば、経営が成り立たなくなる。だけど、社会経済活動を止めない限りは、感染者数は増える」とジレンマも指摘。「何を判断しても批判を受けるところなので、菅さんは悩みをもっと前面に出した方がいいと思う」と提案していた。

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2021年5月7日のニュース