感染拡大は芸能界を直撃 米俳優基金が調査結果を公表 76%が減収 10%が資産を売却

[ 2021年5月7日 08:35 ]

閉館が続いているニューヨーク・ブロードウェイの劇場(AP)
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 米国の俳優やミュージシャン、タレント、さらに舞台裏を支える労働者たちを支援している「米俳優基金(1882年創設)」が新たに実施した調査結果を公表。新型コロナウイルスの感染拡大によって支援者たちがどのような経済的な影響を受けているのかを調べたもので、7163人から回答を得た。

 それによると減収になったと答えた人は全体の76%で、40%が食費を削減。28%が借金をして20%が引っ越しを余儀なくさせられ、10%が自宅や車などを売却したとしている。

 AP通信によれば昨年、同基金が支援した人は4万人以上で、これは前年比で71%増。1万5000人に対して1900万ドル(約20億7000万円)を現金で援助している。回答者の平均世帯収入は3万4186ドル(約373万円)。同基金のジョー・ベニンカサ代表は「感染拡大は長期的な問題。とくにライブに携わる人たちへの影響を注視している」と語っている。

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2021年5月7日のニュース