渡辺王将「記念の70期での王将位防衛は棋士として大きな喜び」 第70期王将就位式

[ 2021年5月7日 12:29 ]

<第70期王将戦就位式>ヤクルト・村上のサイン入りバットが贈呈され、笑顔の渡辺王将(撮影・吉田 剛)
Photo By スポニチ

 将棋の第70期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)で2期連続の防衛を果たした渡辺明王将(37)=名人、棋王との3冠=の就位式が7日、東京都文京区の東京ドームホテルで開かれた。

 紋付袴姿で出席した渡辺王将は、日本将棋連盟・佐藤康光会長から贈位状、賞金目録を授与されたほか、記念品として渡辺が大ファンのプロ野球ヤクルトの「村上宗隆内野手モデル直筆サイン入りバット」と、協賛社のアサヒビール株式会社より「アサヒスーパードライ鮮度ギフト1年分」が贈られた。

 謝辞では、永瀬拓矢王座との激闘の七番勝負を振り返り「永瀬王座は20代の棋士を引っ張っている棋士。大変な7番勝負になるだろうと気の休まらない年末年始を過ごしていた。開幕局から3連勝という良いスタートを切ったが、そこからが大変で、あと一勝が遠かった。第4、5局と連敗して6局目の島根対局へ向かう道中では、あまりリードしてりる感じはなかった。千日手指し直しの末、なんとかかって防衛することができた。記念の“70期”に王将位を獲得、防衛できたことは棋士としても大きな喜び。開催地の皆さまには素晴らしい対局環境を整えていただいた。改めて厚く御礼申し上げます」とスピーチした。

 この防衛で渡辺の王将通算獲得回数を5期に伸ばし、故大山康晴十五世名人の20期、羽生善治九段の12期、中原誠十六世名人の7期に次ぐ単独4位に付けた。さらに、王将戦における“永世”の称号は「獲得10期」と定められており、達成者は大山、羽生の2人のみ。“折り返し地点”に立ったが、「永世王将はまだ遠い。あと2期くらい獲得できたら考えられると思うが、当面はタイトル保持を目標にしていきたい」と気を引き締めていた。

 2021年の渡辺は、1月の王将戦に始まり2月の棋王戦、4月からは名人戦と3つの防衛戦を股にかけるなど、円熟期とも言える。現在進行中の名人戦では斎藤慎太郎八段を挑戦者に迎え、防衛に向けて2勝1敗と一歩リードを奪った。さらに6月開幕の棋聖戦では、藤井聡太2冠への挑戦も決定している。昨年の棋聖戦では1勝3敗で藤井の初タイトル奪取を許しただけに、「大勝負が続くと気持ちの面が大変なのでしっかり整えて行きたい」と再奪取に懸ける思いも熱かった。

続きを表示

「美脚」特集記事

「嵐」特集記事

2021年5月7日のニュース