岡江久美子さん一周忌に大和田獏が思い「お前、死んでも奇麗だな」、配信イベントで言葉詰まらせる

[ 2021年4月24日 05:30 ]

「スマイル! 岡江フェスティバル~音楽とともに~」に登場した家族写真(左から大和田獏、大和田美帆、岡江久美子さん)
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 新型コロナウイルスによる肺炎で死去した女優の岡江久美子さん(享年63)の一周忌となった23日、長女で女優の大和田美帆(37)が主催した配信イベント「スマイル! 岡江フェスティバル~音楽とともに~」が行われた。

 夫で俳優の大和田獏(70)も出席。岡江さんの幼少期からの写真や、大好きだったゴルフや旅行を楽しむ姿を集めたムービーが公開され、獏は「しわくちゃになったおばあちゃんの姿も見たかった。奇麗なまま(亡くなる)って、本当にずるいね」と言葉を詰まらせた。

 突然の別れから1年。涙ながらに、最後の対面を初めて口にした。昨年4月23日早朝に訃報を聞き病院に駆けつけたとき、岡江さんはストレッチャーに乗せられ、顔だけが見えるような袋に入れられていたという。獏自身も青い防護服に身を包み、マスクを二重にした完全防備の状態。触れることもできず、15分ほどそばに寄り添った。「慟哭(どうこく)とはこういうことかと。“お前、死んでも奇麗だな”と思いました」。

 感染予防の観点から志村けんさん(享年70)同様、遺族はみとることも火葬に立ち会うこともできなかった。その後、玄関先に遺骨が取り残される様子や、獏が「こんな形での帰宅は本当に残念で悔しい」と語る姿は世間に衝撃を与えた。

 岡江さんは自身の両親を音楽葬で見送ったことから、生前「私も音楽葬にしてね」と希望していた。この日のイベントは、そんな母の気持ちをくんで美帆がプロデュース。ジャズピアニストの生演奏がBGMで流れ続けた。美帆は「まだ信じられない。正直しんどいし、さみしいし、悲しい」と吐露した。美帆は今年3月末に所属事務所を退社し、4月から新たなスタートを切ったばかり。「母からもらった明るいDNAがある。前向きに生きていきたい」と誓った。

 獏も「痩せた」など体調が心配されていたが、現在は戸田恵子(63)らとともに舞台に出演中。イベントの最後に「失ったものは大きく、喪失感からなかなか逃れられない。ぽっかりあいた心の穴の中で、思い出をいっぱい思い出しながら生きていきたい」と声を震わせ、父娘で新たな一歩を踏み出した。

 ≪はなまるでコンビ・薬丸裕英「岡江さんと言えば太陽」≫イベント内では生前親交があった女優の真矢ミキ(57)やタレントの薬丸裕英(55)らがメッセージを寄せた。真矢は2人でよく来たという小料理屋で、岡江さんが好きだったハイボールを献杯。「本当に素敵な人で、人の気持ちに生き続けてくれるという存在に感謝しています」と偲(しの)んだ。TBSの情報番組「はなまるマーケット」で17年半コンビを組んだ薬丸は「岡江さんと言えば太陽。僕を含めて、みんなを照らしてくれた存在」と振り返った。

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