宮城ロックフェス「ARABAKI」一転中止　2年越し20周年開催へ観客に抗原検査予定も「安全考慮」

　4月30日～5月2日に宮城県・みちのく公園北地区エコキャンプみちのくで開催予定だった野外ロックフェスティバル「ARABAKI　ROCK　FEST．20th×21」は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催を中止すると24日、公式サイト発表した。2年越しとなる20周年へ向け、今月19日には観客全員への抗原検査実施も発表していたが、3度目の緊急事態宣言発令を受けて決断した。

　2001年にスタートした東北地方最大級の音楽フェス。昨年は4月25～26日に開催予定だったが、21年に延期に。30日にサンボマスター、1日にMAN　WITH　A　MISSION、2日にthe　pillowsらが出演予定だった。

　プロデューサーの菅真良氏もコメントを発表。「東京などへの緊急事態宣言発令を受け、人の往来を止めなければいけないこと、フェスティバル会場での飲食を自粛しなければいけない状況であることが主な決断の理由でございます」と中止決断の説明。「コロナ禍の最前線で対策に講じられている皆さま、開催会場周辺にお住いの皆様へはご心労をお掛けしていたことと思います。心よりお詫び申し上げます」と謝罪し、開催に向けて尽力してきた関係者に感謝した。

　「出演アーティストの皆々様、去年に引き続きステージを準備できなかったこと、本当に無念です。申し訳ありません。そして何より、去年から続き開催を信じて待ち続けてくださった来場者の皆様、ありがとうございます。皆さんがいたから、ここまで頑張ってこれました。ARABAKIを大切に想ってくださっているすべての皆さんのことが大好きです。20周年のARABAKIは叶わなかったけれど、きっと、思いっきり音楽フェスティバルを楽しめる環境で皆さんと再会できる未来を信じて前に進んでいきます」と胸中を明かした。

　「ARABAKI　ROCK　FEST．20th×21開催中止のお知らせ」と題した発表は以下の通り。

　2021年4月30日（金）・5月1日(土)・2日（日）に開催を予定しておりました「ARABAKI　ROCK　FEST．20th×21」は、来場される皆様と、関わるすべての皆様の安全を考慮し、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の為、開催を中止致します。

　開催間際の発表となり、ご来場を予定していた皆様にはご心配、ご迷惑をおかけしまして大変申し訳ございません。

　何卒、ご理解・ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。

　＜開催中止に伴うチケット払い戻しについて＞

　4月26日（月）に発表させていただきます。

　ARABAKI　PROJECT