岸谷五朗 コロナ禍で大阪公演3日間中止も「苦しい思いをしている時にぜひ届けたい作品」

[ 2021年4月24日 12:00 ]

ブロードウエイミュージカル「The PROM」大阪公演を前に、会見した(左から)岸谷五朗、葵わかな、寺脇康文
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 ブロードウエイミュージカル「The PROM」(5月12~16日、フェスティバルホール)の日本版大阪公演を前に、演劇ユニット「地球ゴージャス」の岸谷五朗(56)、寺脇康文(59)と、主役の葵わかな(22)が大阪市内で会見した。当初予定していた9~11日の3公演は、緊急事態宣言発令のため、中止となった。12日以降も公演日程が変更される可能性もある。

 アメリカの高校で、卒業を控えた高校生のために開かれるダンスパーティ「プロム」。葵演じるレズビアンの主人公・エマが、同性の恋人・アリッサ(三吉彩花)と参加しようとするが、多様性を認めないPTAがプロムを中止にする。それが原因でエマはイジメを受けるが、「自分らしく生きる」を貫こうとエマが奮闘する姿が描かれている。

 主人公がレズビアンで「LGBTQ(性的少数者)という非常にセンシティブな問題。俳優、スタッフで講習会をやりました」と岸谷らは、デリケートな問題について理解を深め、知識を得る試みも行った。「日本バージョンで(内容は)たくさん変えました。アメリカでは、大きな笑いと素敵な音楽で表現しています。日本バージョンは最後は泣いてるけど、顔が笑ってという作品に」と細部を日本向けに変えた。

 岸谷は「皆がこのコロナ禍で、窮屈で苦しい思いをしている時にぜひ届けたい作品になりました。心の栄養、元気を与えられたら」とPR。寺脇も「一服の清涼剤になれば」とした。葵は「元気な明るい女の子」とエマを評し、レズビアン役については「人を好きな気持ちを持つことは、正直で純粋であればあるほど輝くと思います」と語った。

 昨年、同ユニットの「星の大地に降る涙」(新田真剣佑主演)は、新型コロナ感染拡大の影響で大阪での全公演(20年5月3~14日)が中止となっている。

 他の出演者は大黒摩季(51)、草刈民代(55)ら。

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2021年4月24日のニュース