【来週のおちょやん】第21週 道頓堀から消えてから1年 ラジオドラマ出演のオファーに千代は…

[ 2021年4月24日 13:00 ]

連続テレビ小説「おちょやん」第21週は「竹井千代と申します」。NHK大阪放送局・会議室にて。ラジオドラマについて議論する花車当郎(塚地武雅)(C)NHK
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 女優の杉咲花(23)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おちょやん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は26日から第21週に入る。

 朝ドラ通算103作目。タイトルの「おちょやん」は“おちょぼさん”が訛り、茶屋や料亭などで働く小さい女中さんを意味する大阪ことば。女中奉公の8年間がヒロインの原点になっていることの象徴として採用された。TBS日曜劇場「半沢直樹」(2013年)「下町ロケット」(15年)「陸王」、テレビ朝日「家政夫のミタゾノ」などのヒット作を生んだ脚本家の八津弘幸氏(49)が手掛け、朝ドラ初挑戦となるオリジナル作品。明治の末、大阪・南河内の貧しい家に生まれた少女・竹井千代(杉咲)が芝居の世界に魅了されて女優を目指し、のちに「大阪のお母さん」と呼ばれる上方のコメディエンヌになる姿を描く。

 主題歌はシンガー・ソングライターの秦基博(40)が書き下ろした「泣き笑いのエピソード」。語りは落語家の桂吉弥(50)が黒衣(くろご)役(観客からは見えないという約束事の下に舞台上に現れ、芝居の手助けをする人)として務める。

 第21週(4月26日~4月30日)は「竹井千代と申します」。

 千代(杉咲)が鶴亀新喜劇を辞め、道頓堀からいなくなってから、1年が過ぎた。鶴亀新喜劇の人たちの誰も千代の行方を知らなかった。一平(成田凌)と灯子(小西はる)の間には、男の子が生まれ、新しい生活が始まっていた。その頃、NHK大阪では、「お父さんはお人好し」というラジオドラマの企画会議が開かれていた。脚本家の長澤誠(生瀬勝久)は、お母さん役に映画やラジオドラマなどで大活躍する有名女優にやってもらいたいと考えていた。戦後で失われた家族の団らんを取り戻すために一人でも多くの人に聞いてもらいたい。だから、全国的に知名度のある女優に出演してほしいという。しかし、お父さん役をやる、漫才師の花車当郎(塚地武雅)は、竹井千代に自分の相手役をやってほしいと主張した。当郎は戦争中の防空壕の中で、一度だけ千代と話をしたことがあった。その時の印象が当郎から離れず、どうしても千代と共演したいという。困ったNHK大阪のディレクターたちは、片っ端から聞き込みをし、千代を探し始める。すると、千代が京都にいて、親子で暮らしているという情報が入る。番組のプロデューサーとディレクターが千代を訪ねて、ラジオドラマの出演を依頼するが、千代はあっさりと断る。自分はもう役者は辞めたのだという。すると、今度は花車当郎が千代の家を訪ねる。そして、当郎は千代に自分と夫婦になってほしい、と切り出す。

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