「戦場のメリークリスマス」貴重なポスターが展示中に盗難、「どうかご返却下さい」と呼びかけ

[ 2021年3月16日 16:32 ]

盗難に遭った「戦場のメリークリスマス」のポスター(アンプラグド提供)
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 巨匠・大島渚監督の代表作「戦場のメリークリスマス」(1983年公開)の貴重な海外ポスターが、東京・新宿の映画館「新宿武蔵野館」で展示中に盗難に遭ったことが分かった。16日、映画配給会社アンプラグドが公表した。

 ポスターは、4月16日からの「戦場のメリークリスマス 4K修復版」「愛のコリーダ 修復版」連続公開を前に、同映画館のロビーで展示されていた。アンプラグドのフェイスブックによると、「3月15日朝に、何者かがポスターケースのネジを外して、オリジナルポスター1枚を持ち去る」盗難事件が発生。この日新宿警察署に被害届を提出する予定で、監視カメラの映像も順次確認中だという。

 同社は「大島渚プロダクション様のご厚意により、所有されている貴重な初公開当時の世界各国のオリジナルポスターをお借りして開催しておりました。今回盗難されたのは、1点しかない貴重な海外ポスターでございます」と説明。また、「大島渚監督『戦場のメリークリスマス』『愛のコリーダ』連続公開」のツイッターアカウントでは、ポスターの画像を公開して「こちらのポスターを各国内外オークションサイト、並びに中古ポスター販売、またどこかでお見かけの際は、配給会社アンプラグドもしくは以下代表アドレスまで情報ご提供頂けますと幸いです」と情報提供を呼びかけた。

 そして、盗んだ人物に対し「3月15日、新宿武蔵野館でポスターを盗んだ方へ。盗難届けも提出予定&監視カメラ確認中ではありますが、早々に無事現物を劇場もしくは弊社までそっとお戻し頂けましたら対応また検討致します。貴重なポスター、皆さまの目に触れて頂きたいと考えています。どうかご返却下さい。心からのお願いです」と訴えている。

 盗難事件を受けてポスター展の開催は中止。「配給会社としましては、今後の再発防止に努める所存でございます」としている。

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