大塚康生さん死去、89歳 宮崎駿氏指導、日本アニメーターの草分け

[ 2021年3月16日 05:30 ]

 日本アニメーターの草分け的存在で、作画監督やキャラクターデザイナーとして活躍した大塚康生(おおつか・やすお)さんが15日、死去した。89歳。島根県出身。

 山口県庁勤務を経て、1951年に漫画家を目指して上京。旧厚生省の麻薬取締官などを務めた後、57年に東映動画に入社した。「白蛇伝」「西遊記」「わんぱく王子の大蛇退治」などの原画を経て、作画監督の道へ。63年に入社した宮崎駿氏(80)の指導も担当し、68年の「太陽の王子 ホルスの大冒険」は宮崎氏や故高畑勲さんと組んで作った作品。

 退社後は「ルパン三世 カリオストロの城」や「ムーミン」「未来少年コナン」「じゃりん子チエ」などの作画監督を務めた。晩年は後進の育成に力を注ぎ、スタジオジブリや東映アニメーション研究所で指導に当たっていた。

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2021年3月16日のニュース