渡辺王将 V3で湯った~り「イチバン」風呂 自ら打った出雲そばも堪能

[ 2021年3月16日 05:30 ]

羽釜風呂で疲れを癒やしながら「1番ポーズ」を披露する渡辺王将(撮影・中村 達也)
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 第70期王将戦7番勝負(スポニチ主催)を4勝2敗で制した渡辺明王将(36)=名人、棋王との3冠=が3連覇から一夜明けた15日、第6局の開催地・島根県大田市の国民宿舎さんべ荘で取材に応じた。本社恒例の写真撮影では滞在した4日間、毎日食した出雲そばのそば打ちに挑戦。その後、さんべ荘名物の羽釜風呂に浸かって疲れを癒やした。

 出雲そばは現地入り前から主催者へ昼食のオーダーを出したほどのお気に入り。前回さんべ荘で指した第63期第6局で初めて食べて気に入ったそうで、「毎朝打ってるわけだから。東京ではまず食べられない」。取材などを終え、宿舎出発前には自ら打った出雲そばを食べて帰京した。

 挑戦者・永瀬拓矢王座(28)との7番勝負だけでなく、対局の夜は眠れないことが多いそうで、前夜も2時間おきに温泉に入ったと回想。ただ、「すごい解放感はない」とするのは棋王戦とのダブルヘッダーが終了せず、さらに4月からは名人戦が控えるからだ。昨年7月、藤井聡太2冠(18)に奪われた棋聖戦では、挑戦者を決める決勝トーナメントでベスト8まで進出している。

 5番勝負を2勝1敗とし、9連覇へ王手をかける棋王戦は第4局が17日、都内で予定され、その対局場検分が16日にある。休養日ゼロでタイトル戦を連戦することになり「上半期はバタバタ。シーズンは続いてます」と苦笑い。目下の願いは休養だが、「1週間休むためには次の対局まで2週間空かないと。それは現状厳しい」。8冠中3冠を保持する最多タイトルホルダーは達観の面持ちで目前の一局に全力投球の構えだ。

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