片山善博氏 コロナ法案修正案で与野党合意に“異議”「1番のポイントは協力金のルール化」

[ 2021年1月29日 14:52 ]

 元鳥取県知事の片山善博氏が29日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。与野党が28日に新型コロナウイルス対応の法案修正を巡り、感染症法改正案に導入された入院拒否者らへの刑事罰を削除し、行政罰の過料に変更することで合意したことに言及した。

 当初は、入院拒否者に対し「1年以下の懲役か100万円以下の罰金」の刑事罰と定めていたが、これを「50万円以下の過料」とすることで一致。疫学調査拒否者に対する刑事罰「50万円以下の罰金」に関しても「30万円以下の過料」とした。時短命令に応じない事業者への過料については、当初は、緊急事態宣言下で50万円以下、緊急事態宣言の前段階となる「まん延防止等重点措置」下で30万円以下だったが、これをそれぞれ「30万円以下」「20万円以下」に改めた。29日の衆院本会議で審議入りし、2月3日の参院本会議で成立する見通し。

 片山氏は「法律を改正してくれって言う知事会からの要請の1つは、協力金の根拠規定がないからそこをちゃんとしてあげて下さいと、私たちがちゃんと出しやすいように、自治体への支援を含めてルール化して下さいっていうのが大きな眼目だったんですよ」と指摘。その上で「でも今回の法律案ではあいまいなんですよ。刑事罰はやめるにしても行政罰の50万とか30万っていうのは明確にきちっと出されるんですけど1番のポイントはスルーしてしまっている。そのへんにすごくいい加減さを感じる。野党の中でも1番の野党は今回なんか刑罰とり下げたからいいやって了承のようですけど、1番のポイントは協力金のルール化じゃないんですかって、私は尻を叩いてあげたいような気もします」と自身の考えを述べた。

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2021年1月29日のニュース