伊藤惇夫氏 「補償の部分があいまいなまま終わっている」コロナ法案修正案で与野党合意に

[ 2021年1月29日 15:21 ]

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 政治アナリストの伊藤惇夫が29日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。与野党が28日に新型コロナウイルス対応の法案修正を巡り、感染症法改正案に導入された入院拒否者らへの刑事罰を削除し、行政罰の過料に変更することで合意したことに言及した。

 当初は、入院拒否者に対し「1年以下の懲役か100万円以下の罰金」の刑事罰と定めていたが、これを「50万円以下の過料」とすることで一致。疫学調査拒否者に対する刑事罰「50万円以下の罰金」に関しても「30万円以下の過料」とした。時短命令に応じない事業者への過料については、当初は、緊急事態宣言下で50万円以下、緊急事態宣言の前段階となる「まん延防止等重点措置」下で30万円以下だったが、これをそれぞれ「30万円以下」「20万円以下」に改めた。29日の衆院本会議で審議入りし、2月3日の参院本会議で成立する見通し。

 伊藤氏は「ペナルティーを科すならそれとセットで補償だよというところからすべてがスタートしている。当初、立憲民主党もそこが1番大事なポイントだと言っていた。ところが今回値引き交渉がうまくいったから万々歳みたいなことを野党の方もおっしゃってる。これがそもそもおかしいんで、結果的に補償の部分、支援の部分どうなのって言ったら、国会の答弁で何とかしますとか、付帯決議くっつけますとか、これ拘束力ないですからね。補償の部分があいまいなまま終わっているので、むしろそこのところに皆さんが1番不安を抱えている」と指摘した。その上で「これから法案審議で国会でどんなやり取りがあるのか分かりませんが、僕は与党が率先してやってくれればいいし、そうでないなら野党がもう1度そこの部分を再修正してもいいんですよ。国会って本来出てきた法案をよりよいものに修正していくっていうのは与党野党関係ない。審議、議論の中で変えていけばいいんですから、そこのところを3日までしかないんですがきっちり議論した方がいい」と自身の考えを述べた。

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2021年1月29日のニュース