豊島2冠 113手で羽生撃退 竜王戦初防衛に王手 王将戦挑決Lプレーオフへ弾み

[ 2020年11月28日 05:30 ]

竜王タイトル初防衛に王手をかけた豊島竜王(代表撮影)
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 豊島将之竜王(30)=叡王との2冠=に羽生善治九段(50)が挑む将棋の第33期竜王戦7番勝負の第4局は27日、鹿児島県指宿市で2日目が指し継がれ、113手で先手豊島が勝利した。対戦成績を3勝1敗とし、初防衛に王手。豊島はタイトルを通算5期獲得したが過去3度の防衛戦はいずれも失冠。4度目で初の防衛が懸かる第5局(12月5、6日)へ「変わらず一局一局指せれば」と意気込みを語った。

 来年1月開幕の第70期王将戦7番勝負(本社など主催)で渡辺明王将(36)の挑戦者を決めるプレーオフ(今月30日)への弾みとした。王将戦では3度目の挑戦を目指し、永瀬拓矢王座(28)と対戦する。

 竜王戦第4局は12、13日に福島市で予定されたが直前に羽生が無菌性髄膜炎と診断され、入院。規定により延期になり、第5局の予定だった指宿対局が第4局へ繰り上がった。羽生は復帰後、初の2日制対局にも「普段通り指せました。また気持ちを新たに臨みたい」。王手をかけるタイトル通算100期には3連勝が条件となった。

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2020年11月28日のニュース