【来週のおちょやん】第1週 懸命に家族を支える千代 新しい母親と早くも対立し

[ 2020年11月28日 13:00 ]

連続テレビ小説「おちょやん」第1週は「うちは、かわいそやない」。鶏を売るようテルヲ(トータス松本)に言う千代(毎田暖乃・右)(C)NHK
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 女優の杉咲花(23)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おちょやん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は30日から第1週に入る。

 朝ドラ通算103作目。タイトルの「おちょやん」は“おちょぼさん”が訛り、茶屋や料亭などで働く小さい女中さんを意味する大阪ことば。女中奉公の8年間がヒロインの原点になっていることの象徴として採用された。TBS日曜劇場「半沢直樹」(2013年)「下町ロケット」(15年)「陸王」、テレビ朝日「家政夫のミタゾノ」などのヒット作を生んだ脚本家の八津弘幸氏(49)が手掛け、朝ドラ初挑戦となるオリジナル作品。明治の末、大阪・南河内の貧しい家に生まれた少女・竹井千代(杉咲)が芝居の世界に魅了されて女優を目指し、のちに「大阪のお母さん」と呼ばれる上方のコメディエンヌになる姿を描く。

 主題歌はシンガー・ソングライターの秦基博(40)が書き下ろした「泣き笑いのエピソード」。語りは落語家の桂吉弥(49)が黒衣(くろご)役(観客からは見えないという約束事の下に舞台上に現れ、芝居の手助けをする人)として務める。

 第1週(11月30日~12月5日)は「うちは、かわいそやない」。

 大正5年。竹井千代(毎田暖乃)は大阪の南河内にある貧しい農家に生まれた。幼い頃に母を亡くし、飲んだくれの父・テルヲ(トータス松本)と弟・ヨシヲの3人暮らしだった。千代は口が達者な元気な女の子だったが、弟や鶏の世話などで忙しく、小学校にも通えずにいた。ある日、テルヲが新しい母親、栗子(宮澤エマ)を連れて帰る。これで小学校に通えると喜ぶ千代だったが、栗子はテルヲ以上に朝寝坊で、ゴロゴロと寝ているばかり。家事は何もしなかった。千代は次第に栗子に反発するようになり、2人は対立していく。テルヲと千代は一獲千金を夢見て、自分たちが飼っていた鶏を観賞用の鶏の品評会に持って行き、売ろうとした。そこは、ガラス工場を経営する社長の屋敷だった。その時、千代の亡くなった母が子どもの頃、その工場で働いていたことが分かり、社長の好意により、鶏を買ってもらうことになる。しかし、千代とテルヲが家に帰ると、ヨシヲが家にいない。行方不明となったヨシヲを村中で捜索する事態となるが、千代はやっとのことでヨシヲを発見。しかし、ヨシヲが山の中で迷子になったのは、栗子のために薬草を探していたからだと分かり、千代はショックを受ける。

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