「エール」アンコールは紅白で!最後まで異例ずくめコンサート形式で最終回 大みそかに“再会”あるか

[ 2020年11月28日 05:30 ]

NHK連続テレビ小説「エール」の最終回で、NHKホールからコンサートを行い司会を務めた窪田正孝
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 俳優の窪田正孝(32)が主演を務めたNHK連続テレビ小説「エール」の本編の放送が27日、惜しまれながら終了した。最終回は異例のコンサート形式の特別編。登場人物がNHKホールに集結し、主人公のモデルとなった作曲家古関裕而さんの名曲の数々を歌声で届けた。

 物語は前日の第119話で終了しており、第120話は「“エール”コンサート」として放送。窪田が司会を務め、出演者が役柄のまま歌唱した。吉原光夫(42)の「イヨマンテの夜」、山崎育三郎(34)と森山直太朗(44)の「栄冠は君に輝く」など、15分間で9曲。最後の「長崎の鐘」は、窪田の指揮でヒロイン役の二階堂ふみ(26)が歌唱。途中から出演者全員が加わり、大団円を迎えた。

 異例ずくめの放送となった今作。第1話が原始時代からスタート。現在に至るまで音楽が人々にどう寄り添ってきたかを、窪田と二階堂がコミカルに表現した。一方、コロナの影響で撮影、放送ともに2カ月半中断。当初予定から10話分短縮しての放送となった。それでも、コロナ下の日本に音楽でエールを与え、早くも「終わってほしくない」とロスの声も上がっている。

 コンサートの最後に窪田が出演者を代表してあいさつ。「苦難の日々は続きますが、どうか一緒に頑張りましょう。それではまた!さようなら!」とお別れした。

 この「それではまた!」は、再会のキーワードだ。大みそかのNHK紅白歌合戦で「エール」の企画コーナーの準備が進行中。既に主題歌「星影のエール」を歌う男性4人組「GReeeeN」が特別企画で初出場することが発表済み。二階堂も紅組の司会を務める。今回と同様、窪田がコンサートの司会者としてNHKホールに登場。曲紹介などを行う演出が検討されている。放送後から「アンコール!」「もっと長い尺でコンサートを見たい」といった視聴者の声がSNSで続出しており、その期待に応える形になりそうだ。

 【朝ドラ「エール」の軌跡】
 ☆週5回放送 働き方改革の一環で週5回の放送に短縮。土曜日は総集編が放送された。
 ☆脚本家交代 当初は「コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―」などで知られる林宏司氏が脚本を務めたが、撮影途中で降板。代わりに清水友佳子氏らが担当。
 ☆志村けんさん 自身初のドラマ出演。撮影途中に亡くなったが、代役を立てずに回想シーンの挿入やナレーションなどで対応した。
 ☆戦争描写 第86~90話は、インパール作戦など戦争を生々しく描いた。タイトルバックなども省略される演出で大きな反響を呼んだ。

 《過去の朝ドラ&紅白コラボ企画 13年「あまちゃん」出演者再集結で歌唱》紅白と朝ドラのコラボ企画は、過去多く行われてきた。13年にはその年大ヒットした「あまちゃん」の出演者がステージで再集結。「潮騒のメモリー」などドラマ内に登場した楽曲を歌唱した。また同年後期の「ごちそうさん」の主題歌を担当したゆずのステージでは、ヒロインの杏(34)が登場した。14年は紅組司会を務めた吉高由里子(32)主演の「花子とアン」も同様に企画が組まれた。17年には「ひよっこ」の主題歌を務めた桑田佳祐(64)が特別出演した。

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