コロナ禍の「紅白」目玉は新様式“リモート歌リレー” ジョン・レノンさん楽曲有力

[ 2020年11月17日 05:30 ]

「第71回NHK紅白歌合戦」出場歌手発表 ( 2020年11月16日 )

第71回紅白歌合戦
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 初の無観客開催となるなど、新型コロナウイルスの感染対策でさまざまな制約を強いられる今年の紅白。しかし、制作統括の加藤英明チーフプロデューサー(CP)は「そういう事態を逆手に取った演出というのは今、まさに考えている」と自信を見せた。

 スポニチ本紙の取材では、目玉となる有力プランとして“リモート歌リレー”が浮上している。今年は密を防ぐため、紅白のスタッフが「会場班」と「中継班」に分かれ、局内スタジオや駐車場などに歌手を分散させる方針。その中で“リレープラン”は中継を次々につないでいき、一つの曲を出場歌手が歌い上げるというものだ。

 故マイケル・ジャクソンさんやスティービー・ワンダー(70)ら米歌手45人が参加した1985年のヒット曲「ウィー・アー・ザ・ワールド」の日本版ともいえる豪華さ。

 局関係者は「各世代のスターたちが“距離は離れていても、心はつながっている”というメッセージを発することで、コロナで沈みがちな日本に力を与えることができる」と語る。今年のテーマ「今こそ歌おう みんなでエール」にもピッタリだ。

 歌う曲は、今年生誕80年を迎えた伝説的ミュージシャン、故ジョン・レノンさんのソロ作品が有力だ。日本でも教科書に掲載されるなど、幅広い世代に浸透している不朽の名作「イマジン」や今もCM曲に起用される「パワー・トゥ・ザ・ピープル」などが浮上している。

 加藤CPは演出の詳細については明言しなかったが「むしろこういう事態だからこういう演出が実現できた、というのも放送を見ていただければ」と“ウィズコロナ紅白”に自信を見せる。コロナ禍という最大級の逆境を乗り越え、一年の締めくくりに明るい笑顔をもたらす紅白となれるか。

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2020年11月17日のニュース