テレ東 広告収入で今世紀最大の落ち込みも 他局中継の「ラグビーW杯が喝を」

[ 2019年11月28日 17:03 ]

 テレビ東京の小孫茂社長は28日の定例会見で、10月の営業動向について「東京地区の広告投下量が今世紀最大の落ち込みを記録している最中にいることを真摯に受けて止めて、ここを底とするように、これから反転して挙げて必要があると心から決意している」と述べた。

 10月度の営業売上は約62億9900万円で、前年同期比8・4%の減。このうち、スポット広告は23億58万円で前年同期比10・0%の減となった。

 小孫社長は「放送業界にとっても記録と記憶に残る年になりました」と振り返り、「広告収入が急激に落ち込んでおります。これはテレ東に限らず、ギョッとする数字が出てきた。視聴率、広告収入の両方でダブルのショックが来ている」と危機感を示した。

 そんな中にあって「他局さんが放送したことではございますが、ラグビーのワールドカップで誰一人として想定し得なかった(高い)視聴率が出たという事実も一方でございます。これも真摯に受け止めなければいけない」とも。

 「放送業界が何となく”テレビ離れ”ということを自分たちが言って、何となく納得して和んでいた部分があると思うんですけど、ラグビーのワールドカップが喝を入れてくれたんではないか」と続けた。

 「こういうことをやっていると、クライアントさんから見ても視聴者さんから見てもダメで、こういうことをやると、どちらからも”大歓迎ですよ”ということを1年の間に見せて頂いた。この機を生かさなければ放送人として恥ずかしいの一言。来年は東京オリンピックもございますのでNHKさんも含めて全局でスポーツの最高峰のイベントを、どうやってご覧に頂けるか挑戦していく。必ずテレビ東京は楽しくなるとお約束する」と決意を新たにした。

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