王将戦挑戦者決定リーグ 久保九段―豊島名人・王位戦で開幕

[ 2019年9月18日 10:48 ]

大阪市の関西将棋会館で午前10時に始まった久保利明九段(左)と豊島将之名人=王位=の対局で開幕した第69期大阪王将杯王将戦挑戦者決定リーグ
Photo By スポニチ

 将棋の第69期大阪王将杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグが18日、大阪市の関西将棋会館で午前10時に始まった久保利明九段(44)―豊島将之名人・王位(29)戦で開幕した。

 同リーグは持ち順位( )の順に、昨期失冠し、復冠に燃える(1)久保と、(2)糸谷哲郎八段(30)、(3)広瀬章人竜王(32)、(4)豊島将之名人=王位=(29)のシード4人に、予選勝ち上がりの(5)羽生善治九段(48)、(5)三浦弘行九段(45)、(5)藤井聡太七段(17)の3人を加えた計7人で総当たり戦を行う。

 成績最上位者が挑戦者となるが、同成績の場合は原則として、持ち順位上位2人の間でプレーオフを実施。挑戦者は、来年1月に始まる7番勝負で、渡辺明王将=棋王・棋聖=(35)と冠を争うことになる。

 今期のメンバーは初出場の藤井と名人位保持者の豊島以外は全員が順位戦A級所属で、なおかつタイトル保持者または経験者。「将棋界で最も過酷」と評される戦いは、11月19日の最終一斉対局までこれから2カ月にわたって繰り広げられる。

 この日の対局の先後はすでに決まっており、先手は振り飛車党の久保。初手[先]7六歩と角道を空け、その後、戦型を三間飛車に構えた。

 過去の対戦成績は15勝15敗とまったくの五分だが、王将戦だけに限れば久保が11勝7敗と勝ち越している。7番勝負でも2度対戦しており、いずれも冠を保持していた久保が豊島の挑戦を退け、防衛している。持ち時間は各4時間で本日中の終局が見込まれている。 

続きを表示

2019年9月18日のニュース